集中力が持続しない人へ…東大生が工夫する「オンライン授業」を受けるための心構え

暮らし 教育

  • ガジェットをケチらずに揃えること
  • 30分前には起きて授業の準備をする
  • 授業中はスマホでどんどん調べる

みなさんは、オンライン授業に対してどのような印象を持っていますか?

コロナ禍で、大学だけでなく中学高校も含め、多くの学校教育がオンライン授業へとシフトしました。学校・大学に行かず、家で授業を受けることを推奨し、リアルタイムの授業や録画の授業も含め、学生の多くがオンライン授業を受けることになりました。


そして、TwitterなどのSNSでも、僕の周りの他の大学生の声を聞いても、みんな「やっぱりオンライン授業だと集中力が持続しない」という声が多くなっています。

やはりリアルで友達と会えないことや、ずっと家にいなければならないこと、WiFiの関係などで、授業に対するコミットの度合いが少なくなっている、と。

しかし、東大生の友達・後輩に聞くと、意外なことに「自分はオンライン授業の方が合っているんだよね」と語る学生が多いです。コロナの前よりも授業への集中力・勉強の度合いが多くなった、という人が意外にもたくさんいるのです。

彼ら彼女らは、どんな工夫でオンライン授業に対する準備をしているのでしょうか?

ケチらずにモノを揃えること


まず、オンライン授業のために東大生が一番やっているのは、ガジェット(機具)を買うこと。

WiFiを購入したり、レンタルしたり。イヤホンマイク、高速充電器、ブルーライトカットのメガネなど、もちろん自分の金銭的な余裕と相談しつつですが、交通費が浮いた分などで、しっかりとしたガジェットを買っています。

「何を当たり前のことを…」なんて考えるかもしれませんが、実はこれが一番重要なことです。授業が受けにくかったら、何にも意味がありません。

例えば授業のいいところでWiFiの電源が切れたら、集中力なんて持続しません。Zoomに入っていたのに途中で出されてしまったら最悪です。声を出そうと思ったのにマイクに声が入らなかったら「なんだよ」って感じになってしまいます。

しかも、一回そういうことがあると、その後の授業を受ける時間はずっと「めんどくさいな」というマイナスイメージのままで受けることになってしまいます。はっきり言いますが、WiFiを用意しないで授業を受けるのは、ノートもペンも用意せずに授業を受けようとしているのと同じです。その状態で授業を受けて、集中して授業が受けられるわけがないのです。

精神論でなんとかしようとするのではなく、まずは環境を整備すること。これが一番大事です。僕らはどうしても、何かをしようとするときに精神論で頑張ろうとしてしまいます。「頑張ってなんとかしよう!」としがちです。

でも、そうではなくて、積極的にモノに頼り、どんどん使っていく姿勢を持つことです。「朝起きられないけど目覚まし時計は使わない」なんてことないですよね。同じように「オンライン授業で集中できないけどイヤホンはいいや」「スマホ1台あれば、オンライン授業は受けられる」なんて考えてはいけません。環境整備にお金を使う。ケチらない。これが東大生に一貫していたオンライン授業の工夫です。

朝ちゃんと起きる


次に、「朝起きる」というのが一番いい工夫です。

…さっきから当たり前のことしか言っていないように聞こえるかもしれませんが、当たり前のことが一番大事です。

例えば東大の授業は1時間目が8時過ぎくらいからスタートするのですが、その場合、オフラインだったら学生の多くは1時間以上前には起きて、朝ごはんを食べて、電車に乗って大学に行き、友達と話しながら教室に向かい、そして授業を受けています。

しかし、オンラインだったらどうでしょう?8時30分にスタートだからという理由で、8時25分に目覚まし時計のタイマーをセットしてしまう人って結構いるんですよね。そして多くの場合、「あー面倒くさいなあ」と言って、8時40分くらいまで布団の中でダラダラしてしまう、と。この状態でオンライン授業を受けるのは至難の技です。

大切なのは、朝起きること。遅くとも30分前にはしっかり起きて、授業の準備をすること。寝起きの状態では授業を受けないようにすること。これによって授業に対する集中力が持続するのです。昼夜逆転していては意味がないのです。

集中力を持続させるためには


最後に、授業の中で聞いた話を「どんどん調べる」というのは割と集中力を持続させてくれます。授業中にスマホをいじっていたら怒られることもありますが、オンライン授業だったら目立ちません。

スマホをこっそりと触っていることで授業に身が入らなくなるから、電源は切って授業を受けよう、なんて話もありますが、それは現実的ではないです。だったらむしろ、ガンガンにスマホやネットを使いまくればいいのです。授業で話されていることが正しいのか、違う学者や先生はなんて言っているのか、似たような論文はないか、どんどん調べながら聞くのです。

オンラインで一方的に先生の話を聞いていると、頭が疲れてしまうこともあるでしょうが、逆にこちらからどんどん調べるくらいの勢いで聞くことで、授業に対する集中力を持続することができます。オンライン授業のタイミングだからこそ、検索にどんどん頼って自由に勉強するべきなのです。

以上が、東大生がやっているオンライン授業の工夫です。多分当たり前のことばかりだったと思います。しかし、それがとても大事だと言うことを忘れないでいただきたいなと思います。人間どうしても、オフラインで人に会っていないといろんなことを忘れてしまいます。オンラインの時にこそ、当たり前を徹底する姿勢を持ってもらいたいなと思います。

『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)
『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(東洋経済新報社)

西岡壱誠
歴代東大合格者ゼロの無名校のビリだったが、ひょんなことから「偏差値35からの東大受験」を決意。しかし勉強へのモチベーションが続かず、二浪が決まり危機的状況に陥る。自己認識をあらため、どのようにすれば勉強に没頭できるか試行錯誤した結果、集中力を圧倒的に高めることに成功し、あらゆる科目の成績が飛躍的に向上。東大模試全国4位を獲得し、逆転合格を果たす。現在は、人気マンガ「ドラゴン桜2」(講談社)編集プロデューサー兼東大生チーム「東龍門」リーダーを務める他、コロナウイルスの間に現役東大生が生配信で授業を行うYouTubeチャンネル「スマホ学園」の運営も行うなど、多方面で活躍している。著書に『東大読書』や『東大作文』(ともに東洋経済新報社)、『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』(文藝春秋)、『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』、『東大思考』(東洋経済新報社)など。  

(FNNプライムオンライン11月16日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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