福岡限定の味を渋谷で! ラーメン界にチャンス到来

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新型コロナウイルスの影響で、多くの飲食店が苦境に立たされている中、ラーメン業界である動きが広がっている。

復活への打開策、それは「ご当地の味」。

取材班が訪れたのは、東京・渋谷にある、天然とんこつラーメン専門店「一蘭」。

とんこつラーメンの聖地博多で誕生し、とんこつラーメンを世界一研究する会社として自慢のスープは、100%豚の骨から抽出。

独自の特殊製法で、とんこつのおいしさを最大限引き出した、まったく臭みのないとんこつスープが人気。

16日から、あるプレミアムなラーメンが、東京の店舗に登場した。

焼き豚の煮汁を加えたことによって、通常の天然とんこつラーメンより、さらに深いコクを味わえるという、「釜だれとんこつラーメン」。

今まで、福岡まで足を運ばないと食べられなかった福岡限定のラーメンが、16日から、東京と大阪の2店舗に期間限定で登場した。

一蘭 広報担当・藏立望さん「コロナの影響で福岡に行けないというお客さまに、ぜひ食べていただきたい」

コロナの感染拡大が長引く中、遠出がしづらい人のために、福岡限定の味を東京でも味わってもらうために始めたという。

東京初上陸の味に、お客さんは「うれしかったですね。きょう来ちゃいました。釜だれが福岡でしか食べられないので」と話した。

一蘭は、もともと席ごとに仕切られていた味集中カウンターが、コロナ禍で脚光を浴び、さらに、通販用商品の強化もあって、コロナに負けず好調な売り上げを維持してきたという。

しかし、2020年は、コロナ禍でラーメン店の倒産件数が過去最速のペースで更新され、さらなる感染拡大も予想される中、大手チェーン店も手をこまねいているわけにはいかない。

一蘭 広報担当・藏立さん「東京や大阪でしか食べられないラーメンもあるので、そのラーメンを福岡に持って行ったり、いろんな地方で食べることができるように今後も検討していきたい」

一方、人気の地方の味とコラボすることで、コロナ禍を乗り切ってきたラーメン店も。

取材班が訪れたのは、全国に200店舗を展開するラーメンチェーン店「らあめん花月嵐」。

背脂とニンニクを一緒に煮込み、ニンニクのうまみが溶け込んだ、とんこつスープが人気。

店舗の前の看板に、ラーメン王国・山形の人気店「琴平荘」の文字が。

琴平荘といえば、山形・鶴岡市で冬の時季限定で営業を行い、究極の1杯を求め、各地からラーメンファンが集まり、時には3時間待ちにもなる人気店。

煮干しや、あごだしなど、魚介のうまみたっぷりあふれる、透き通ったしょうゆスープが特徴。

らあめん花月嵐 広報担当・鈴木力さん「看板商品の嵐げんこつらあめんと変わらないくらい出ていると聞いている。全国各地でご好評いただいている」

もともと、経営母体もまったく異なるラーメン店にコラボを持ちかけ、店舗で販売する企画を定期的に実施してきたという。

コロナの影響で、緊急事態宣言明けの5月・6月は、売り上げは2019年の7割ほどまで落ち込んだが、現在、100%近くまで回復してきているという。

その回復の原動力となったのが、これまで培ってきた、地方とのコラボラーメンだった。

らあめん花月嵐 広報担当・鈴木さん「コロナ禍の中で、そういった商品を地方に食べに行かなくても、近所にある花月の店で食べられるということで、非常に人気の高い商品となっています」

寒さが本格化し、ラーメンがこのうえなくおいしく感じる季節。

2020年は、身近にご当地の味を楽しめるチャンスも到来しそう。

(FNNプライムオンライン11月16日掲載。元記事はこちら

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