89歳元保険外交員女性 肩書き利用し不正に19億円以上

社会


顧客から19億円以上を不正に取得していた、第一生命の元外交員の女。

その名刺を見てみると、「特別調査役」と書かれている。

 

女は、全国でただ1人任命されているという肩書を利用して、言葉巧みに金をだまし取っていた。

 

元生保レディーは、十数年にわたって住んでいた自宅マンションを、会社を解雇された数日後に家を引き払い、娘のもとに身を寄せていたという。

 

89歳になる第一生命の元生保レディーが、顧客から19億円以上の金を不正取得したとされる事件。

 

このマンションから、元生保レディーをたびたび乗せたというタクシードライバーは、この女性の印象について...。

 

タクシー運転手「普通の上品な奥さんだなって感じ。頭もきちっと、美容室も行くし、きちっとしている。着るものも」

 

ところが、驚いたのは、ドライバーに支払うチップの額だったという。

 

タクシー運転手「現金2万円とか、最高。乗せただけで。タクシー代とは別に2万円とか、近くでごめんねって言ったら、別に2,000円置いて、タクシー代は690円の、チップは2,000円だから。ええんかねって普通思うよね。世の中変わった人おるなって」

 

さらに、美容室に向かう際には、“手土産”も。

 

タクシー運転手「髪切ってもらうお客さんが、(店に)メロン持って行った箱に入っている。1個じゃない、お店の方に3箱も。メロン3箱も持って行くかい?」

 

派手な金の使い方をする一方で、元生保レディーに金をだまし取られた被害者は、24人にのぼっている。

 

そして、被害者との生々しいやり取りが明かされた。

 

被害者「お預かりいただいているお金の件なんですけど、お約束(返済期限)が2月末だったので、こちらも予定していたことがありまして」

 

元生保レディー「わかりました。そのうち、なるべく早くやりまーす」

 

亡き母の形見だという死亡保険金5,000万円を、元生保レディーに預けていた被害者。

 

被害者「母が残してくれたお金ですので」

 

元生保レディー「守りまーす」

 

さらに、信用させるためか、自分自身をアピールしている。

 

元生保レディー「このたび全国1位と表彰受けました。全国でただ1人任命、特別調査役に、初代ね?」

 

元生保レディーの名刺には、会社を代表する社員として、特別調査役、上席特別参与の肩書のほか、専用の部屋が与えられていた。

 

被害者弁護団「社内で『女帝』と評されるほど、絶大な影響力を持つ存在でした」

 

現在、この元生保レディーと第一生命を相手取り、損害賠償を求める裁判が係争中だが、被告の親族の代理人によると、89歳になる女性は、現在、認知症の診断を受けているという。

 

2020年7月にこの社員を懲戒解雇し、詐欺容疑で告発している第一生命は、「引き続き、全容解明に向けて警察の捜査に協力しつつ、被害者の方への対応について検討していきたい」とコメントしている。

(FNNプライムオンライン11月18日掲載。元記事はこちら

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