忘年会・新年会 9割の企業「開催せず」 飲食店“稼ぎ時”を直撃

経済・ビジネス


およそ9割の企業が、忘年会・新年会を行わない予定。

東京商工リサーチが実施したアンケート調査によると、忘年会や新年会を「開催しない予定」と回答した企業が87.8%にのぼった。

66.7%が「2019年は開催したが、2020年は開催しない予定」だった。

また、大企業では92.9%、中小企業では86.9%が「開催しない予定」と回答した。

東京商工リサーチは、飲食店などで「年末年始の稼ぎ時に第3波の影響が直撃する可能性が高まっている」と指摘している。

2020年は忘年会をやらないという会社も多いようだが、皆さんの会社はどうか、街で聞いた。

製造業(20代)「(会社の忘年会はどうなった?)大々的にするのはNGという空気はある。職場のコミュニケーションがどうしてもこの1年希薄になっていた感覚があったので、完全になくなるというのはいろいろ問題もあるかなと思う。忘年会はともかく、歓送迎会とかは結構節目なのであった方がいいと思うし。うまいことリモートでやったりとか」

サービス業(20代)「(今まで忘年会は?)仕事的にあんまりやっていないが、友達とは結構やっている。1個だけ誘われているが、ズームではなくて。(誘われたら行く?)迷い中。会いたいと言えば会いたいので。お店もアルコール消毒とかマスク着用をしているところはたくさんあるので、選んでいきたい」

商社勤務(50代)「(忘年会、新年会どうなる?)クリスマスパーティーも忘年会も新年会も、基本はとりやめ。(毎年どのように開催している?)盛大というか、毎年都内のホテルを貸し切って、皆さん集まってやっている。300人くらい。特に若手の交流とか新入社員、来年の内定者を招いて毎年やっているが、それもないので、来年入る人には寂しい思いをさせてしまっているのでは」

SE(20代)「(忘年会どうする?)最近リモート飲み会とかはやってきて、移動する手間がなくていいのかなと。店の手配とか、出欠を取ったりしないといけないので、そういう意味でもリモートの方がいいかなと」

サービス業(60代)「(会社の忘年会は?)ことしは一切ない。やらないということで、寂しい。みんなで言いたいこと言って飲めるのはいい。みんな諦めていると思う、こういう状況なら。若い人は、会社の連中とわいわい飲むのは、われわれの時代と違って、昔は強制的ではないが、今の若い人はもうしょうがないと。逆に喜んでいるみたいな」

マーケティングアナリストの渡辺広明さんに聞く。

三田友梨佳アナウンサー「感染拡大で飲食店もさらに厳しい状況が予想されますが、どうご覧になりますか?」

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏「年末年始の一番のかき入れ時に売り上げが厳しくなるのは、大変厳しい局面になります。ただし、大人数でやるというのが難しくなるので、感染対策をしっかりして、4人・5人でやる対策という忘年会を考えていった方がいいのではないかと思います。例えば、1時間のみの忘年会みたいな形をすれば、都の要請の小1時間のニーズに応じられるので、そんな工夫をしたらいいのではないかと考えます。ただし、一番大事なのは、何といっても売り上げを維持することなので、単価を上げることがポイントになってくるのではないかと考えます」

三田アナウンサー「ただ、単価を上げると値段も上がって、そのしわ寄せはお客さんに向かうことになりますよね」

マーケティングアナリスト・渡辺氏「そうですね。同じものの単価を上げるわけではなく、新しいメニューも、大変な時ですが、開発するしかないんじゃないかなと考えています。そんなところで、実は農水省が、コロナの影響で販路を失っているブランド食材は、インターネットで販売するための補助事業を行っています。そうすると、送料が無料になったりします。なので、例えばこの制度を利用して、送料が高くなる遠隔地の高級食材を仕入れて、なおかつロット、量を少なく仕入れることもできるので、そういうものを活用して新メニューを開発する。そして、お客さんにも喜んでいただいて単価も上げる。そういうことを考えていくことも急務なのではないかと考えます」

三田アナウンサー「普段はないメニューが楽しめるかもしれませんね」

マーケティングアナリスト・渡辺氏「そうですね。あとは、おこもり忘年会も必要ではないかなと思います。実は、農水省の補助事業は、もともと個人事業向けのものなんです。なので、高級食材を産地から、生産者から直接個人が仕入れることができます。なので、飲食業とか、ちょっと行きたくないなみたいな方は、家のほうに取り寄せしたりとか、テイクアウトで運んでもらうみたいな形で、自宅の中でリモートのおこもり忘年会とか、おこもり新年会を楽しむのも、新しい対策としていいのではないかと思います」

三田アナウンサー「そういったサービスを利用したり、デリバリーやテイクアウトを強化している飲食店も増えていますから、ことしは、また新たな形で忘年会や新年会を楽しむのも良いのかもしれません」

(FNNプライムオンライン11月20日掲載。元記事はこちら

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