「線路に侵入したカメが脱出できるようにした」JR岡山支社の遅延防止策が優しい

暮らし

・線路に侵入したカメが脱出できるようにした対策が話題
・脱出できずレールに沿って移動するうちに遅延の原因に
・JR担当者「最近では最大60分の遅延」

電車が遅延する原因はさまざまあるが、岡山県では線路にあるかわいい動物が侵入し、線路の分岐器(車両の進路を転換するもの)に挟まってしまうことがあるそうだ。
こうした中、JR西日本の岡山支社が行った防止策が話題になっている。

それがこちらだ。

伯備線布原駅では、踏切等から侵入したカメが線路の分岐器に挟まることで列車が遅延し、お客様にご迷惑をおかけすることがあることから、分岐器の手前にU字溝を設置してカメが線路から脱出できるようにし、遅延の発生の低減をはかりました。
これからも安全・快適の取り組みを進めてまいります。

投稿したのは、JR岡山支社の公式Twitterアカウントくまなく・たびにゃん(JR岡山支社)【公式】(@Okayama_JR)で、なんと、線路に侵入していたのはカメだった。
 

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投稿によると、岡山県と鳥取県を走るJR伯備線の布原駅(岡山・新見市)の線路下にU字溝が設置され、今まではカメが線路内に侵入すると脱出できず、レールに沿って移動するうちに分岐器に挟まることがあったが、U字溝から脱出できるようにしたということなのだ。
 

提供:JR岡山支社
提供:JR岡山支社

この投稿に「ありがとう」「乗客に嬉しい!亀さんにも優しい!!」「優しい世界」と利用者から感謝のコメントなどが来ている。

そもそも線路にカメが挟まるのは岡山県では良くあることなのか、JR西日本岡山支社に話を聞いた。
 

カメによる遅延は最大60分

ーーTwitterに投稿したきっかけを教えて?

鉄道のご利用が減少している中で、当社に対するポジティブイメージの形成や沿線の魅力、グループ会社の取り組みなどをTwitterで情報発信しています。
日々、投稿のネタを探している中で、新見地区連絡会がこの取り組みを実施しているのを知り、投稿しました。


ーーカメはどのくらい挟まっているの?

2019年は1件、2020年10月31日時点では3件です。

提供:JR岡山支社
提供:JR岡山支社

ーー今回U字溝を設置したのはなぜ?

新見駅周辺において、倒木・落石等多くの自然災害に起因した輸送障害が発生しご利用のお客様にご迷惑をおかけしています。
また、カメによるポイント不転換も同様に発生しており、この輸送障害を少しでも減少させることはできないかということで、駅・列車区・施設・電気の各系統が集う新見地区連絡会の場で議論をし、今回の対策を実施することとなりました。

提供:JR岡山支社
提供:JR岡山支社

ーーカメが挟まるとどのような問題が起こる?

線路の進路を振り分ける転てつ機が途中で止まる(不転換)ため、列車に対する進路が構成されず信号機の現示ができなくなります。(青信号が出なくなる)。
このため不転換の原因調査を行うことで列車遅延が発生します。


ーーカメが原因の遅延は最大何分だった?

最近では、60分の遅延でした。(2020年7月20日:瀬戸大橋線 備前西市駅)

長い目で検証していきたい

ーー対策の効果はあった?

まだ設置して間がないのでわかりませんが、今後この場所でカメによるポイント不転換が発生しないのであれば、この対策の効果はあったと言えます。長い目をもって検証していきたいと思います。


ーー挟まったカメはどう対処していた?

実際は悲しいですが、挟まれて死んでしまうことがほとんどです。


ーー話題になったけど、どう思う?

安全・安心して鉄道をご利用していただけるように、遅延対策の取り組みを投稿した結果大きな反響があり、大変うれしく思っています。


カメが挟まる件数は少ないものの、改善できることから行おうということで設置したとのことだった。
U字溝は10月26日と27日に2カ所設置し、まだ間がないため、どのような効果があったのかはわかっていないようだが、カメにも鉄道利用者にも優しい取り組みに注目だ。
 

(FNNプライムオンライン11月28日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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