右前足のないウミガメとの出会いで学んだ「ごみ問題」の深刻さ 子供たちも劇で表現

社会 環境・自然

保護されたウミガメ…フンからプラスチック

SDGsの17の目標のうちの1つ「海の豊かさを守ろう」という活動が島根・隠岐の島町で広がっている。きっかけはウミガメだった。

12月5日、隠岐の島町の保育園であった発表会。
年長児10人がウミガメとの交流を劇にして演じた。


その題材となったのは2020年8月末、瀕死の状態で保護されたアカウミガメ。


島民連携による救出と手厚い手当てによって元気を取り戻し、「リブ」と名付けられた。
もともと暖かい海に住んでいて、隠岐周辺の海で見かけることはほとんど例がないが、漁網に絡まって身動きが取れなくなり、島に流れ着いたと考えられていて、壊死した右前足を失ってしまった。


また、フンから見つかったプラスチックの破片は、エサと誤って飲み込んだもの。


ウミガメとの出会いで学んだ「ごみ問題」の深刻さ

まるで海のごみ問題の深刻さを警告するかのように隠岐にやってきたアカウミガメ。
地元の小学生や保育園児を中心に環境学習の題材にもなった。



また、アカウミガメとの絆も生まれ、リハビリをするため兵庫・神戸の水族館に移される時も盛大に見送り、再会を誓いあった。


人間によって出されたごみが、自然を、動物たちを苦しめることを学んだ。

都万保育所 保育士・宮西鏡子さん:
須磨海浜水族園のリブちゃんにも言葉とか歌とかが聞こえるようにみんなで劇をしようねと声をかけました。子どもたちの気持ちがとても表れている劇だったと思います


ウミガメとの絆で子どもたちに変化

町内では、そのほかの保育所でも園児が劇を披露したり、ウミガメが漂着した海岸の清掃活動にも取り組んだ。


保護者:
海に遊びに行くとごみが目に入るみたいで、やはりリブのことを思って目線が変わってきたのかと思います

保護者:
子どもたちなりに命の大切さや環境に対する心がけを学べて、本当に良かったです

ウミガメのリブを保護して3カ月余り。
自然から届いたメッセージを島民がしっかりと受け止めて、新たな活動へと広がっている。

(TSKさんいん中央テレビ)

(FNNプライムオンライン12月14日掲載。元記事はこちら

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