5人以上「ダメとは言っていない」 西村大臣が"迷答弁”・・・首相の"大人数会食”野党からの追及に

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東京などで新規感染者が過去最多更新

電光掲示板に流れた678人の文字。東京都で新たに確認された感染者が、またしても過去最多に達した。


新規感染者は愛知県でも過去最多となる247人、福島県でも過去最多の19人が確認された。

感染の拡大が止まらない中、国会ではGoToトラベル全国一斉停止のタイミングと根拠について野党が追及した。

立憲民主・今井雅人議員:(衆院内閣委 16日午前)
なんでそんな遅くまで、この一時停止を先延ばしとしてしまうのは私はよくわからないんですけど、どうしてもっと早くやらなかったんですか

西村経済再生相:
正しい行動であってもですね、(感染者数が)一定のレベルに達したら、それはもう制約をしなきゃいけない。
人と人との接触機会を減らす有効なタイミングでもありますので、全国一斉に停止ということを決めさせていただいたわけであります


西村経済再生相が「医療のひっ迫を抑えるための苦渋の判断」と説明したGoToトラベル停止について、街の人は・・・

通行人A:
もう少し早い段階で、いろいろな旅行会社とかにも根回しができていたら、そういう方々への負担も少しは軽減ができたんじゃないかな

通行人B:
大学に通えないのに、何かGoToとかやるぐらいなら大学に通いたいな

菅総理の「大人数会食」・・・西村大臣の答弁は

16日の国会では、もう1つのテーマをめぐっても野党が政府を追及した。
14日夜、菅総理が参加した大人数での会食についてだ。

東京銀座の高級ステーキ店で開かれた会食には、自民党の二階幹事長や王貞治氏、杉良太郎氏など8人ほどが参加していた。
この銀座の宴について野党側は、西村大臣がこれまで行ってきた注意喚起との矛盾を質した。



立憲民主・大西健介議員:(衆院内閣委 16日午前)
西村大臣はですね。会食のクラスターのうち5人以上の会食が8割ということも頭に置いていただきたいと、国民に呼びかけていますけども、5人を超える会食をこのタイミングで総理が行われたことについて、まさに大臣が呼びかけていることと違うことでありますので、どのように受け止めておられるか


西村経済再生相:
大勢、大人数、長時間になるとリスクが高まると言うことで、注意喚起をしてきております。いろんな状況がありますので、感染防止策を徹底するということが大事であります

5人以上「ダメとは言っていない」?

立憲民主・大西健介議員:
5人以上の会食は避けてくださいと言ってるのに、いやいやちゃんと対策を立てれば、5人以上でもいいかのような発言をされると、結局いったい国民はどっちなんだと(思ってしまう)


西村経済再生相:
一律にですね、5人以上はダメだということを申し上げているわけではございません
できるだけそれは控えていただきながら、もしどうしてもされる場合には、それは感染防止策を徹底して、アクリル板のある店を選んでくださいとか、換気に注意してくださいとか、こういったことも併せて申し上げております


「一律で5人以上はダメと言っているわけではない」という見解。

一方で西村大臣は、11月にはGoToイートの適用について確かにこう呼びかけていた。

西村経済再生相:(11月16日)
場面としては4人で食事をしていただく、そういう場面での利用と言うことを原則とすると言うことで、総理の指示を受けてこういった方向性を打ち出したところであります。

苦境の飲食店は・・・

今回の会食はGoToイートを利用していないとはいえ、小池知事が訴えている小人数での食事とは言い難い人数。

20代(渋谷):
ダメって言ってませんでした?ダメって言ってたよなと思います

また、都内の鉄板焼き店の店長は「これは言い訳ですね」と語った。


こちらの鉄板焼き店では会食などで大人数で来た際にも、横並びで2人ずつアクリル板で仕切られている。
今回の大臣発言は、これまで席の数を7割に減らすなどの感染対策を講じてきた店側を戸惑わせるものだった。

創作鉄板 粉者焼天 滝口佳祐店長:
客数に関しては先月(東京の感染者数が)500人を超えたあたりから60パーセント減くらい。選んでいただけるのはうれしいんですけど、大人数様になるとやっぱり難しいのかなと。明確な線引きはあった方が僕らもやりやすいので


一方、自民党の下村政調会長は・・・

自民党 下村政調会長:
感染拡大には十分注意しながら、総理がその範囲の中で会食するということについて批判をするということは、ちょっと過剰反応かな


また、加藤官房長官は「多様な意見に触れるのは大事なこと」と会食の意義を強調した上で、

加藤官房長官:
今回の総理の会食について、国民の皆さんの誤解を招いたというのではないかという指摘については、これは真摯に受け止めていかなければならないと考えています


日本医師会の中川会長は、菅総理の銀座会食について理解を示した。

日本医師会 中川会長:
お店の方も万全の感染予防対策をとってお迎えしているのだと思いますので。一定程度総理も仕事を夜もされているんでしょうから、それはそれでいいのではないかと思っています


総理は「ルール」を率先して守る行動を

榎並大二郎キャスター:
西村大臣が1カ月前に紹介したデータでは、会食でのクラスターのうち、5人以上の会食だった割合は7月から10月までは66%、そして11月に至っては83%、実に8割以上が5人以上の会食だったと、リスクが高いんだと再三注意を促していました


加藤綾子キャスター:
今回の発言を受けて、私たちも飲食店の方も、じゃどうしたらいいんだろうという気持ちになったと思うんですけど。
西村大臣も、総理の行動を否定するのも難しい立場だと思いますし・・・ただ国民にルールを呼びかけた以上は、やっぱり守ってもらわないと混乱してしまうと感じるんですよね

住田裕子 弁護士:
法的な義務という意味では、違反ではない柔軟なルールかもしれないけど、一種の社会的規範です。
ここまでいろんな経験値の中で出てきたルール、社会的規範ですから、やはり総理というのはそれを率先垂範して示すべき立場ですよね。
その方々が国民に対する強いメッセージを出すどころじゃなくて、そうやって自ら例外的な措置であると(してしまうと)、あの人たちがいいんだったら自分たちもいいという形で、混乱を招く非常に残念な結果に・・・


加藤綾子キャスター:
発信するメッセージに対する信頼性も薄れてしまう。

住田裕子 弁護士:
言葉だけなく、自らの行動が必要だと思います。

加藤綾子キャスター:
さまざまなしがらみがあるんだなと思いますけれども、国民のことを考えてほしいと思います

(「イット!」12月16日放送)

(FNNプライムオンライン12月16日掲載。元記事はこちら

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