東京は過去最多822人感染で医療体制が最も深刻な「赤」に…危惧される”コロナ感染爆発”は防げるのか?

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東京都で過去最多822人の感染を確認

東京都で12月17日、過去最多となる822人の新規感染者が確認された。800人を超えるのは初で、16日の678人から、2日連続で過去最多の新規感染者数を更新した。

17日の重症者数は66人で、7日連続で60人以上となっている。こうした中、都は17日、医療提供体制の警戒レベルを最も深刻な「体制がひっ迫していると思われる」(赤)に引き上げた。


加藤綾子キャスター:
木曜日は1週間の中でも新規感染者の数が多く出やすい曜日ではあるんですけれども、一気に700人を超えて800人台という数字ですが、どのように受け止めていらっしゃいますか?

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
グーグル(AI)の予測では、もっと多かったですから。逆に言うとここら辺で止まったとのはむしろ皆さん方が少しずつ、警戒心をもう一度上げてきてくださっているのかなと思います。ただ具体的な感染対策というのは、まだ強く打たれていないわけですよ。これから始まるわけです。木曜日はいつも多いですけど、最近は金曜日土曜日の週末も少し数字が出ますので、明日、明後日あたり、もう少し増える可能性もある


加藤綾子キャスター:
822人で止まっているというよりは、このあと増えてくる可能性が高いというふうに捉えたほうがいいですね?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
僕らの感覚も、600超えたときに600超えたという感じはありました。でもその後800になって、確かに800で多いと思うんですけど、しばらくすると、この先増えてもあんまりこの数字に対する増え方に敏感に反応しない、深刻に受け止めなくなるんじゃないかなって。気持ちの上での危機感もありますね

加藤綾子キャスター:
慣れが怖いですよね

東京都医師会「余力の部分はもう全部使った」

石本沙織アナウンサー:
東京都の新規感染者は増えたわけですけれども、医療提供体制も深刻な状況なんです。東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議では、医療提供体制の警戒レベルが、オレンジから一番上の赤に引き上げられました。会議に出席した東京都医師会の猪口副会長は次のようにコメントしています

東京都医師会・猪口正孝副会長:
総括コメントは赤。今週赤に変えました。体制がひっ迫していると思われるということです。医療提供体制側には、余力の部分はもう全部使ったと。とにかく患者さんを減らすしかないと思います


石本沙織アナウンサー:
モニタリング会議の現状分析では、今週、入院患者が一時2000人を超えたそうです。そして感染防御対策や個室管理が必要な感染疑い患者を最大1日に200人程度受け入れたそうです。その結果、通常の病床をコロナ患者に使っているということです。こうしたことから、東京都の医療提供体制は4段階のうちの一番上「体制がひっ迫している」に引き上げられました


加藤綾子キャスター:
二木先生は、このタイミングはどのようにご覧になっていますか?私はもう少し早い方がいいのかなと思ったのですが…

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
体制強化にも、できることには限界があります。例えば、看護師さんを増やしてほしくてもなかなかそう簡単には増えない。少し前からもう、ほとんどひっ迫状態だったと思います。私たちの病院もまだベッドは確かに少し空きがあるんです。ただそこを使おうと思えば、よそから看護師さんとかドクターを連れてきますと、通常医療に大変大きな影響が出ますので、なんとかそこで踏ん張っているという状況です。ひっ迫状態というのは少し前から起こっていたと思います


加藤綾子キャスター:
ベッドの数じゃなくて医療提供側の人数をしっかり見ないといけないというふうにフェーズも変わっていましたものね

感染者が爆発的に増加する可能性も

石本沙織アナウンサー:
さらにモニタリング会議では感染状況について次のように指摘しています。今のこの状況が続くと、1カ月後には1日東京1100人、そして増加比などが上昇すると、感染者は爆発的に増加するだろうという分析が出されました

加藤綾子キャスター:
800人になってくると、確かに1000人も来るのかなというような…


ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
現実的な数字になってきましたよね。さっきも話したように、我々の感覚がコロナ患者数の多さに麻痺し始めているんです。昨日(16日)も日本医師会の会長が「慣れないでください」と再三おっしゃってましたけど、我々も原点に立ち返って、感染を広げないために何が必要なのかということをもう一度しっかり考える必要があると思います

加藤綾子キャスター:
医療現場がひっ迫している原因というのは、やはり私たちの慣れというところにもつながってきているんですかね?

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
患者さんがこれだけ増えてきているというのは、そういうところにも一因がありますよね。怖いのは、今日のお話は東京だけですけれども、地方でもいくつかの場所で急激に感染者の方が増えていますので、地方も含めて、いろいろなところで医療提供体制のひっ迫が起こっていると…


加藤綾子キャスター:
病院はコロナだけの対応じゃないですもんね?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
一般診療でこの時期、寒い時期は心臓だとか循環系の問題を考える時期ですからね。そういうところに圧迫が来る。それが目の前に来ているという危機感を持ち、もう一度しっかり考えるべきだと思います

(FNNプライムオンライン12月17日掲載。元記事はこちら

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