「乗り越えたからこそここにいる」全日本フィギュアで復活を果たす本郷理華と三原舞依の強み

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12月25日から始まるフィギュアスケートの国内最高の戦いである「全日本フィギュアスケート選手権」(以下「全日本フィギュア」)。

今シーズンは、各選手が新型コロナウイルスの影響で海外遠征に行けず、練習も思うようにできない異例のシーズンとなった。

未曾有の事態が起きた今年、軒並み大会が中止となり、羽生結弦、宇野昌磨、紀平梨花らは、この「全日本フィギュアスケート選手権」が今季初の試合だ。

この大会で日本代表の座をつかんだ者が、来年3月に行われる「世界フィギュア」に挑み、北京オリンピックの代表枠を争うことになる。

2022年にも繋がる貴重な大会に、休養から復活して出場する、3度の世界選手権代表経験を持つ本郷理華選手、2017年・四大陸選手権女王の三原舞依選手の二人に話を聞いた。

スケートを辞めたからこそわかるありがたみ

「一旦、無理だってなってもう。辞めるつもりで休んだので」

そう話すのは3度の世界選手権代表経験を持つ、本郷理華選手、24歳だ。

かつて表彰台にも登った全日本フィギュアで、自己最低の17位(2018年)へと沈み、翌年休養を発表。


本郷選手はジュエリーショップに勤務し、新たな生活をスタートさせた。

しかしスケートから離れ、これまでと全く違う日々を過ごす中で、心境にある変化が産まれたと話す。

「一般(営業中)に友達と滑りに行って。(リンクに)遊びに行って。半年以上ぶりに滑ったんですけど、結構楽しくて。またスケートやりたいなって気持ちもあったし、今辞めたらちょっと後で後悔するかなって思って」


一度離れたからこそ、心の底から湧き上がった、フィギュアスケートへの情熱。

もう一度フィギュアスケートがしたいと強く思った。

「1回スケート辞めて、普通に働いてみて、スケートが出来るありがたみを感じたし、またスケートがやりたいと思って。また戻れたことが凄いありがたいことだと思うし、だからこそ今凄く楽しくスケートが出来ている」

世界を魅了したあのダイナミックな演技が、再び全日本のリンクに帰ってくる。
 

「乗り越えてきたからこそ今ここにいる」


2017年の四大陸選手権女王・三原舞依選手は「元気っていうのを皆さまにお伝えできるような演技をしたい」と笑顔を見せる。

三原選手は昨シーズン、体調不良のため休養した。

治療に専念し、試合はおろかリンクに立つことすらできない日々が続いていた。


「本当にスケートに戻れるかなっていうのがあったんですけど、でも今自分にできることっていうのはやらないとっていう気持ちが強かったので…」

先の見えない不安。それでも出来るトレーニングを積み重ね、復活への道を歩んできた。

コーチの中野園子さんは、「落ち込んで苦しい時もあったんですけど、決して人にはそれを言わないので。強くなければ戻ってこられなかったんじゃないかって。今シーズンに間に合ったのはあの子の強さじゃないかなと思います」と三原選手の強さを強調する。


今年10月、実に1年7ヶ月ぶりに近畿選手権に出場した三原選手は、3位という好成績で復活をアピールした。

「まず氷に乗れてて、嬉しいなと思って最後まで滑りきることが出来て嬉しかったです」

ブランクを感じさせない、力強い滑りでリンクへと帰ってきた三原選手は、続く西日本選手権でも2位。

結果を残し、自らの力で全日本フィギュアの切符を掴み取った。


これまで全日本選手権では2016年に3位、2017年に5位、2018年に4位と、何度も強さを見せてきた。

自分と戦い続けた1年間。復活をした三原選手の強さが詰まった特別な演技が25日から始まる。

「いろんなことがありましたけど、乗り越えてきたからこそ今ここにいるのかなと思うので」


最後に、この1年で成長したところについて聞くと「心が折れないところ、かなって凄く思うんですけど。どんなことがあっても、なんとか強くなっていきたいなって思います」と笑顔を見せた。

(FNNプライムオンライン12月23日掲載。元記事はこちら

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