イギリスからの帰国者が陽性…新型コロナ「変異種」世界各地で拡大 アフリカでは“第3の変異種”も

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12月25日、新型コロナウイルスの新規感染者が884人となった東京。
また、24日には東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県で過去最多の感染者数を記録し、24日の全国の感染者3738人の約半数を占めている。

そんな中、24日に開かれた東京都の専門家によるモニタリング会議では、1日の感染者数の増加比が13日からの週と比べて120%となる中、この数値が4週間継続した場合、約1カ月後となる2021年1月21日には、1日あたり1279人の感染者が出るという分析も出ている。


昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
今からちょうど年末年始の態勢に入りますので、検査も減っていきます。報告システムも少し遅れがちになるでしょうから、お正月前後は少し全体像が見えないようなことが出てくるかもしれません。
そうすると、年明けに一気にこのような数に近づいていくということになれば非常に衝撃的ですよね。その間、医療提供体制も当然脆弱ですので、本当にここでなんとか食い止めなければいうことなのですが。皆さんの気持ちはどうでしょうか、引き締まってきてますかね。

加藤綾子キャスター:
あまり変わっていないという印象を受けますけど…

イギリスからの帰国者など4名が陽性

このような現状の中、イギリスなど各国で確認されているのが、ウイルスが変異した「変異種」
この「変異種」にあたるかは不明だというが、小池都知事は25日、イギリスへの渡航歴がある人と、その濃厚接触者の中から4人の感染が確認されたと発表した。


【都内在住の30代の男性】
12月16日にイギリスから帰国、空港の検査では陰性。
21日にせき・頭痛などの症状が出て病院に行ったところ、24日に感染が確認された。
現在は重症ではないものの入院中。

【都内在住の20代の女性】
12月14日にイギリスから帰国、空港の検査では陰性。
20日に発熱・せき・味覚障害などの症状が出て病院に行ったところ、21日に感染が確認された。
その後、療養施設に入っていたが、25日中に入院予定だという。

30代男性の濃厚接触者である家族1名の感染が確認されているほか、別の20代女性の感染が確認され、合計4名が陽性となっている。


気になるのが、4名が感染したのが変異種であるかどうかということ。
現在、30代男性は国立感染症研究所で遺伝子解析を行っており、3日程度で変異種かどうかが判明するという。
一方、20代女性は検体を出しておらず、今後提出予定だという。


加藤綾子キャスター:
入国の際の検査で陰性で数日後に陽性になっているということは、その間に国内で感染した可能性もありますが、イギリスで感染していてその後、日本で発症ということも考えられるということですか。

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
十分ありますね、ちょうど微妙なところですね。それぞれお帰りになられてから5、6日目ですよね。そうするとやはりその間の濃厚接触者というのはもう一度洗い直さなきゃいけない、行動をしっかり見させていただくということですが、やはり両方の可能性を考えておかなきゃいけません。
それと、検査自体が必ずしも100%ではないので、30%くらい偽陰性もあるということをもう一度思い直さなきゃいけませんね。ですから今、そういうリスクの高いところからお帰りになった方はしばらくどこかでしっかり監視か様子を見させていただくということは必要でしょうね。

加藤綾子キャスター:
このお2人の時は、帰国しても陰性だったら2週間待機ではなかったんですよね。この水際対策を徹底しないとということですよね。

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
そうですね。今はイギリスだけですが、果たしてイギリスだけでいいのか、ヨーロッパ中にこのウイルスが飛んでいるという話も既にありますよね。

ナイジェリアでは「第3の変異種」も

広がりを見せている新型コロナウイルスの「変異種」は、ドイツやナイジェリアでも確認されている。

ドイツでは、イギリスから入国した女性に、24日初めて変異種を確認。
イギリスでは23日、南アフリカからの渡航者と接触した2人が、イギリスの変異種とは別の変異種に感染していることが確認された。

また、アフリカのナイジェリアでも24日、イギリス・南アフリカとは別の「第3の変異種」が発見されている。この「第3の変異種」の特徴はまだはっきりしていないという。


加藤綾子キャスター:
第4、第5の変種が生まれる可能性というのは…

昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
このウイルスは変容しやすいので、どんどん少しずつ形が変わっていくわけですけれども、感染しやすいとか何か特徴があるのでしょうね。人と人の間で感染を繰り返すうちにやはり変異を起こしますので、これからは第4、第5というものも十分監視をしておかなきゃいけません。


昭和大学医学部 二木芳人客員教授:
第1の変種についてはおそらくワクチンが効くんじゃないというコメントが出ていますが、現在確認中で、2週間ぐらいかかる。
第2、第3に関してはまったく未知数です。しかしながら、もし効かないということになっても、新しいmRNAという手法で作ったワクチンですので、作り方がしっかりできていれば、そのウイルスに合ったような設計図に変えることで、次のワクチンを用意することは可能だと言っていますが、6週間ぐらいはかかります。

石本沙織キャスター:
研究結果なども見守っていきたいと思います。

(FNNプライムオンライン12月25日掲載。元記事はこちら

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