南アの変異種 感染力強く変異進む イギリスで別の変異種

国際 医療・健康


新型コロナウイルスの変異種が広がるイギリスで、南アフリカ由来の別の変異種が見付かり、政府は「感染力が強い」と警戒を呼びかけている。

イギリスのハンコック保健相は、23日、南アフリカからの渡航者と接触した2人が、イギリスの変異種とは別の変異種に感染していたことがわかったと明らかにした。

ハンコック保健相「(南アの変異種は)イギリスで確認されたものより感染力が強く、変異が進んでいて、とても懸念している」

イギリス政府は、南アフリカからの航空便を停止する措置をとったほか、過去2週間に現地を訪れたことがある人は、直ちに自主隔離を行うよう指示した。

一方、イギリスの変異種については、イギリス以外での確認が相次いでいる。

イスラエルの保健当局は、4例が確認されたと発表したほか、シンガポール政府もイギリスから帰国した留学生が変異種に感染していたことを明らかにした。

香港でも、イギリスから戻った2人の学生から、この変異種と同じ遺伝子配列のウイルスが検出された。

早稲田大学ビジネススクール教授・長内厚さんに聞く。

三田友梨佳キャスター「日本とイギリスの経済交流への影響が懸念されますが、経済の視点からいかがでしょうか」

早稲田大学ビジネススクール教授・長内さん「今回の南アフリカとイギリスと経済的に近い国で変異種が出たというのは気になります。島国の日本とイギリスは共通点が多くて、現在のイギリスの苦境というのは、あしたの日本の姿になるかもしれないけです。イギリスと日本は、ことしの9月に新しい貿易協定を結んだばかりで、これにより2兆円の貿易拡大につながるということが予測されていた。日英の交流が再び長期的に閉ざされてしまうと、両国ともに、経済的なダメージが大きい。日本もしっかりウイルスを抑え込まないと、長期的に経済や貿易に影響が出てくると思います」

三田キャスター「今後、日本はどのように対応すべきと長内さんはお考えですか?」

早稲田大学ビジネススクール教授・長内さん「短期的な経済対策も必要ですが、一方で、長期的な日本の経済のことを考えると、しっかり感染リスクを低くして、それによって海外から信用される。貿易をしっかり再開する観光も再開する。これが重要だと思います。目先の利益にとらわれて経済活動の再開がズルズル遅れてしまうことが一番の本末転倒なんですね。ですから今は、中小企業への支援もちゃんとやりながら、政府も国民もこの年末年始、島国の地の利を生かして感染対策に注力して、しっかりウイルスを閉じ込めること。これに注力していくというのが、結局は経済的には、長期的に一番いいんじゃないかと思います。中途半端が一番良くないかもしれません」

三田キャスター「経済活動の再開のために感染対策を緩める国ほど、長期的な、経済的打撃が大きいと考えると、今は経済のためよりも、迅速かつ、より徹底した水際対策が必要に感じます」

(FNNプライムオンライン12月25日掲載。元記事はこちら

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