「静かな年末年始」変わる光景 交通・観光・小売りの現場

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新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないまま迎える、2020年の年末年始。

いつもとは違う光景に、不安や戸惑いの声も上がっている。

28日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、東京都の481人をはじめ、全国で2,400人。
死者は51人だった。

こうした中、28日夜、国民に対してあらためて静かな年末年始を呼びかけた菅首相。

菅首相「国民の皆さんには、これまで以上にマスク、手洗い、感染対策を徹底し、会合を控え、静かな年末年始をお過ごしいただきたい」

そして、年末のこの時期、帰省ラッシュで混雑する東京駅では、例年と異なる光景が。

東海道新幹線のホームでは、人の姿はホームの向こう側までまばら。

GoToトラベルの運用が28日から全国で一斉に停止され、28日朝の東京駅発の新幹線の乗車率は、わずか30%ほど。

兵庫県に帰省「ことしの夏に生まれました。初めてなのでちょっと心配ですけど、帰ってあげたほうがいいかなというのがあって、家族でこぢんまりと過ごそうかなと思う」

羽田空港でも、目立った混雑はなく。

北海道へ旅行「最初は(GoToトラベルを)使う予定だったが、キャンセルして、普段は休みがないので予約をし直しました」

各地の観光地も、例年とは異なる静かな年の瀬に。

京都の清水寺では、多くの土産物店がシャッターを閉め。

修学旅行の下見に来た教師「年末で混んでいるかと思ったが、人がガラガラですね」

そして、三重県の伊勢神宮。

内宮近くにあるおかげ横丁では、参拝客の密集を避けるため、27年前の開業以来初めて、年越しの営業を取りやめることに。

店の人「コロナを収束させるためには、わたしたちのほうもしっかり協力しなくてはと」

一方、菅首相は、感染の拡大を受け、1月4日に予定していた伊勢神宮参拝の中止を決定。

国民に静かな年末年始を呼びかける中、年始の参拝を見送ることが適切だと判断した。

ただ、感染状況を見極め、状況が許せば翌週に参拝を行いたい意向。

静かな年末年始の動きは、小売りや外食の店舗でも広がっている。

イトーヨーカドーは、2020年に全国の16店舗で行った元日休業を、2021年は33店舗に拡大。

首都圏や関西を中心とするライフは、例年、全店舗で元日だけ休業していたが、2021年は2日も休む。

大手コンビニでは、ローソンがオフィス街などのおよそ90店舗で、12月30日から2021年1月3日まで休業や営業時間の短縮を行う。

ファミリーレストランでは、ロイヤルホストが一部店舗を除き、31日と元日を休業。

ガストやバーミヤン、サイゼリヤも、一部店舗を除いて短縮営業となる。

コロナが拡大する中での年末年始を働く人はどう過ごすのか、街で聞いた。

スポーツ関係(30代)「特にことしは出ずに、ひたすら家にいようかなと思っている。初詣も様子見て、すいてそうなら行こうかなと考えたい。例年よりも、外に出る分を自宅で過ごす費用にまわそうかという話はしている。取り寄せで満喫したい。いろいろ頼んでる。カニとか」

IT関係(30代)「いつもだったら海外旅行に行ったり、普通に初詣に行ったりしているが、(ことしは)実家に帰ったりとかも特にせず、親もそんなに若くはないので。帰ってきていいよと言いつつも、内心ビクビクしているかもしれないので、僕も帰っても気をつかうので」

運送業(50代)「忘年会とか、新年会とか、送別会は一切なくなった。4日5日で、かみさんとどこか熱海とか箱根とか行こうかと企画して予約していたが、GoToが中止になったので、キャンセルしてもどこも行かない。家族があしたからスノボに行っちゃうみたい。孫とかみんな連れて。僕は留守番です」

エンジニア(20代)「ことしは実家に帰れなくなったので、家で初めて1人で年末年始を過ごす。初めて1人で年越しソバ食べてみようかなと思ってる。親も会いたがっていたけど、やっぱりちょっと怖いので。月曜日くらいにやめようと思って、チケット払い戻しした。チケット代とかが戻ってきたので、それでちょっとぜいたくしようかなと。ちょっといい掃除機を買っちゃった」

(FNNプライムオンライン12月29日掲載。元記事はこちら

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