コロナ禍 メニュー開発続々 おうちでホテルビュッフェ 巣ごもり需要に活路あり
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7日、緊急事態宣言の発令が決定されることで苦境の飲食店。
活路を見いだそうとしているのは、巣ごもり需要だった。
新鮮な本マグロの赤身に、中トロを酢飯の上に敷き詰め、そこに濃厚なウニを縦にびっしりと詰め込む。
最後に、プチプチ食感のイクラを盛り付けて完成するのは、色鮮やかな「うにまぐろちらし」。
マグロマート・平島瑠尉店主「普段食べられない部位を盛り合わせにしたり、いろんな調理をして出している」
東京・中野にある「マグロマート」は、マグロ料理をメインで提供する、いわゆる海鮮居酒屋。
マグロマート・平島店主「最初は3種類だった。徐々に増えて、今16種類のメニュー」
マグロたっぷりのちらし弁当、あぶった頬肉のステーキ丼ぶりや、カキや子持ち昆布など、季節の海鮮が盛りだくさんの商品など、今やテイクアウトメニューは16種類にまで増えた。
極めつけは、骨についた中落ち。
マグロマート・平島店主「普段使いよりも、家庭でパーティーをやるときに召し上がっていただく」
6日も、店にはお目当ての商品をテイクアウトする客の姿があった。
客からは「海鮮のちらしずしを買った。家族と食べる予定」、「値段の割に、すごくおいしいと思う」などの声が聞かれた。
マグロマートは現在、平日の店内飲食は午後5時から午後10時まで営業している。
しかし、午後8時までの時短営業となれば、営業時間はわずか3時間。
マグロマート・平島店主「年明けからキャンセルが続いているので、実際に(時短営業に)なったときに、皆さんがどのくらい反応するかとても不安」
こうした中、やはり期待を寄せるのは、巣ごもりによる、テイクアウト需要の増加。
マグロマート・平島店主「しっかり店内の減った分は(テイクアウトで)カバーしないと、お店としてやっていけない」
そんな巣ごもり需要に期待を寄せる人々は、こちらにも。
さいたま市浦和にある「ロイヤルパインズホテル浦和」。
ホテル自慢のフレンチの2万円のコースもテイクアウトOKで、ズワイガニや国産牛ロース肉のステーキなど、前菜からメイン、デザートまで盛り込まれている。
さらに、カニとエビの天重や、黒毛和牛のすき焼き重弁当といった、ちょっとぜいたくなお弁当もある。
さらに、ホテルならではのゴージャスな料理を、自宅で楽しみやすくするために始めたのが...。
ロイヤルパインズホテル浦和・竹下公平総料理長「1月4日から、ドライブスルーという形で料理を提供させていてだきたい」
4日から始まったのが、ホテル自慢の味をドライブスルーで提供するサービス。
車に乗ったまま、ホテルの玄関で料理を受け取り、ホテルの味を自宅で手軽に味わってもらうため、人気のビュッフェを取り込んだメニューも開発した。
子どもたちに人気のたっぷりチーズの牛肉グラタンや、フィッシュアンドチップス、スペアリブ、デザートにティラミスと、4人用のボリューム。
ロイヤルパインズホテル浦和・竹下総料理長「冷めても、自宅で電子レンジなどで温めて、温かい料理で食べられるようなメニューになっています」
新たな取り組みが始まったばかりの中、7日、緊急事態宣言が発令される。
ロイヤルパインズホテル浦和・竹下総料理長「レストラン自体の営業時間も短縮されたりで、スタッフもなかなか料理を作る場面が少なくなってきて、これにかけて、お客さまにおいしい料理を食べさせたいというスタッフの思いもありますので、それも並行して実現できたかなと思います」
さらなる時短要請など、苦しい時期は続くが、自慢の味のテイクアウトで難局を乗り切ろうとしている。
(FNNプライムオンライン1月6日掲載。元記事はこちら)
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