トランプ支持者 連邦議会乱入 4人死亡 バイデン次期大統領 正式承認

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バイデン氏の勝利は承認されたが、アメリカの民主主義にとって前代未聞の事態となった。

アメリカ連邦議会は7日、中断を入れて14時間以上に及ぶ異例の審議の末、大統領選でのバイデン氏の勝利を正式に承認した。

審議が始まった直後には、トランプ大統領の支持者数百人が議事堂に乱入する事態となり、審議が中断された。

この混乱で、4人の死者が出ている。

この乱入に先立ち、トランプ大統領は支持者集会を開き、「議会に向かって歩こう」とあおり立てた。

海外の首脳からは乱入への批判が相次ぎ、ドイツのメルケル首相は「怒りと悲しみを感じた」とコメント。

イギリスのジョンソン首相も「恥ずべき光景だ」と非難した。

また、複数のアメリカメディアは、閣僚らがトランプ大統領の即時免職を協議したと報じた。

これは、憲法で「大統領は職務権限の遂行が不可能」と判断された際、副大統領と閣僚らに免職する権限を与えるという条項に基づくもの。

トランプ大統領は、バイデン氏の勝利が承認されたあと、声明を出し、「選挙結果には全く同意しないが、政権移行は滞りなく行われる」と表明した。

バイデン次期大統領は、1月20日に就任式に臨む。

フジテレビ・風間晋解説委員に聞く。

三田友梨佳キャスター「議会が大混乱となりましたが、風間さんはどう見ていますか?」

風間解説委員「これはアメリカの真実の姿ではない。そういうふうにバイデン次期大統領は演説しましたが、実際にはアメリカの政治が避けて通れない現実ですよね。支持者を議会へと扇動したのも、それからこの4年間で対立を先鋭化させたのもトランプ大統領ではあるんですが、アメリカの分断というのはこの20年、30年かけて広がってきた根が深い問題です。融和を掲げるバイデンさんは、当面、内政とそれから議会対策が最優先にならざるを得ない。アメリカファーストでいくしかない。そうなると外交面ですが、パリ協定やWHOへの復帰はすぐにやるにしても、中国、あるいはロシアと腰を据えて向き合う、そういう余裕があるのかどうかが心配になります。バイデン大統領を、ぐいっとインド太平洋地域に引き寄せること、それが最初の首脳会談で、菅首相がやらなければならないことになると思います」

三田キャスター「まさに手腕が試される時ですけれども、人の命が失われるこの事態に、あらためて心が痛みます。アメリカの民主主義は、どうなってしまうのでしょうか」

(FNNプライムオンライン1月8日掲載。元記事はこちら

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