新成人に花火師“粋”なエール 新成人に振り袖進呈

社会


来週月曜日の1月11日は「成人の日」。

2021年の新成人は、全国でおよそ124万人。

ところが、新型コロナウイルスの猛威で、2021年は、多くの自治体が、成人式の中止や延期を決めている。

こうした中、「あるイベント」が話題を集めている。

雪が舞い散る寒さの中、冬の夜空を彩る花火。
その様子を、1人の花火師が静かに見守る。

花火の競技会で最高の栄誉となる、内閣総理大臣賞を受賞した経歴を持つ小幡知明さん。

コロナ禍で花火大会が中止になる中、久しぶりのイベントでプロの技を見せた菊屋小幡花火店 代表取締役の小幡さんは、「歓声が聞こえると、やってきたかいがあるなと。うれしいですね」と話した。

この花火師が10日に挑戦するのが、コロナ禍の新成人にエールを届ける花火の打ち上げだった。

群馬・高崎市の商店街、高崎中部名店街では、「街なか成人式」と称して、振り袖やスーツ姿の新成人たちがレッドカーペットを歩くなど、さまざまなイベントを催してきたが、12回目となる2021年は、餅つきなど飲食の提供を取りやめ。

さらに、おみこしの練り歩きも中止。

ところが、このままで終わらせたくない商店街。

起死回生の一手が、成人式の花火だった。

2021街なか成人式実行委員長・小池秀明さん「何かできることはないかと、自宅でもたくさんのお祝いの気持ちを送ることができるように、花火を打ち上げようと」

全国的にも珍しいという、成人式の花火。

そこで商店街は、地元の花火師でもある、小幡さんに相談。

これに賛同した小幡さんは、高崎市以外の新成人も祝福したいと、クラウドファンディングを立ち上げた。

170万円近い資金が集まったことから、高崎市を含む県内6カ所で、成人式の花火が実現することに。

小幡さん「暗いニュースが続いているので、少しでも元気になってもらえるような明るい花火を上げたいなと」

小幡さんは10日、高崎市で75発の花火を打ち上げ、新成人にエールを送る。

一方、相次ぐ成人式の中止や延期に、振り袖のレンタルや販売を手がける「京都きもの友禅」は、中止の場合、振り袖を購入した方には商品券、レンタルの方には振り袖一式を進呈するなどの対応を始め、好評だという。

京都きもの友禅 船橋店・山﨑恒太店長「一生に一度の晴れ舞台ですので、どこかのタイミングでお着物をお召しになってもらい、その際のお手伝いができるようにとの思いから、このような対応をさせていただきました」

早くも2023年の成人式に着る振り袖を選びに来た高校生は、「少しでも思い出に残るかなと思うので、とてもいいと思います」

コロナ禍という逆境の中、新成人を祝福するエールは、確かに届けられていた。

(FNNプライムオンライン1月9日掲載。元記事はこちら

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