「緊急事態宣言」初の3連休 都内の人の流れどうだった?
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緊急事態宣言が発令されて、初めての3連休。
最終日となった11日、渋谷や浅草、戸越商店街など、東京都内の人気スポットの人の流れがどうだったのか、各地を取材した。
午後1時すぎの東京・上野アメ横。
買い物袋を手に、通りを歩く人たちの姿が目についた。
「観光じゃなく、一応買い物です」、「土日家で、月曜だけ出る感じ」といった声が聞かれた。
午後4時をすぎた銀座では、3連休最終日を迎えるということで、若い人から家族連れまで幅広い年齢層の人々の行き来が見られた。
この3連休、街の人々は、どのように過ごしたのか。
「一緒に住んでる家族が多いので、みんなで家にいた。下着(の買い物)。寒いんで、ちょっと暖かい下着を買おうかと」、「基本おうち。ただ4月ごろと比べたら、仕事だったり、そこまで強制力ないので、自分で気をつけるしかない」といった声が聞かれた。
2度目の緊急事態宣言を念頭に、基本的には家で過ごし、必要なものだけを買いに外出したという声が多く聞かれた。
そんな3連休最終日の様子を、空から取材した。
東京駅前は、人の姿はまばらだった。
成人の日ということで、振り袖を着て写真を撮っている人もいた。
東京駅八重洲口のタクシー乗り場では、利用客の姿がほとんど見られず、多くのタクシーが待ちぼうけ。
駒沢公園内にある広場は、人の姿はあまり見られなかった。
普段だと、ランニングやお散歩に来る人も多いが、連休最終日となる11日は、人の姿はまばら。
子どもたちは、人との距離を取りながら、たこ揚げ。
また、葛西臨海公園の駐車場は、およそ半分ほどが埋まり、家族連れがテントを張ってひとときのレジャーを楽しむ一方、臨時休園中の水族館では、無観客でペンギンへの餌やりが行われていた。
また、戸越銀座商店街では、買い物客の姿がまばらで、普段の混雑は見られなかった。
11日の成人式が3月に延期された、ディズニーリゾート。
園内では、間隔を取りながら、パレードの場所取り。
シンデレラ城前は撮影スポットということもあり、普段だと多くの人が集まるが、11日はあまり人は多くないように感じられた。
では、例年多くの新成人が、晴れ着姿で記念撮影に訪れる浅草は...。
やはり成人の日ということもあって、振り袖を着て雷門前で写真を撮っている人が集まっていた。
分散しても初詣に訪れた人も多く、その流れは浅草寺まで続いていた。
スマートフォンの位置情報を解析する「Agoop」によると、10日午後3時台の東京都内の人出は9日に比べ、渋谷センター街で0.5%、銀座で8.3%の減少となっている。
しかし、2020年4月に1回目の緊急事態宣言が出された週と10日の様子を比較してみると、東京・渋谷駅前のハチ公広場から人が消えた前回に対し、10日は、待ち合わせをする多くの人の姿が見られた。
東京・銀座では、百貨店のシャッターも閉まり、閑散としていた前回に比べ、10日は歩行者天国となり、店の前を多くの人々が行き交っていた。
Agoopのデータでも2020年、1回目の宣言が出された直後の日曜日との比較で、渋谷センター街では4.1倍、銀座では4.3倍など、都内の繁華街の人出はおよそ4倍に増えていた。
飲食店とともに時短が求められているカラオケ店は、新たな低料金プランを打ち出した。
カラオケ館上野本店・松岡智志店長「採算度外視で、少しでも多くのお客さまに喜んでいただけたらなと思って、今回この企画をいたしました」
平日は、120分の利用料金が無料で、30分の延長で70円。
土日祝日が60分無料で、30分の延長で90円。
別途ソフトドリンク飲み放題の600円がかかるものの、店としては、1人でも多くの来店客を獲得する狙い。
しかし、感染リスクがあるのは、夜の時間帯だけではない。
専門家は...。
国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授「感染のリスクは、別に、昼であろうが夜であろうがそれは変わらない。結局リスクは、別に時間で変わるわけじゃないんです。あくまでその状況です。リスクを1番減らすには、とにかく人と人の接触を減らすことです」
(FNNプライムオンライン1月11日掲載。元記事はこちら)
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