ワクチン準備 自治体で加速 “接種クーポン”区民に配布検討


緊急事態宣言の対象地域が広がる中、自治体の間では“ある準備”が加速しつつある。

東京・江戸川区は、1月4日に、ワクチン接種推進本部を設置。

実際の接種会場や手順などについて、医療機関と調整を始めた。

今のところ、接種クーポンを区民に配る方法のほか、所属する集団と個人接種が併用できるよう検討しているという。

江戸川保健所・渡瀬博俊所長「これまでにない、たくさんの方に接種を進めていくという形になるので、その準備を総合的に進めている状況です」

政府は、海外製ワクチンを2月下旬から医療従事者らに接種できるよう審査などを急ぐ方針だが、正式承認の時期は、はっきりしていない。

そうした中で期待されているのが、国内で2020年6月から治験が始まっている日本産ワクチン。

治験者の男性が接種されているワクチンは、大阪大学と製薬ベンチャーの「アンジェス」が共同開発したもの。

すでに500人以上の治験者に接種し、安全性や有効性の確認が進められている。

治験に参加している国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、その安全性に期待を寄せる。

国際医療福祉大学医学部・松本主任教授「結構ワクチンというのは、副反応が、どのワクチンでも起こりやすい。それは例えば、熱が出るとか、打ったところが痛いとか腫れるとか。今回のワクチンの特徴は、そちらの軽い副反応があまり起きない。かなりほかのワクチンと比べても、たぶん安全性が高いだろう」

ファイザー社のものなど、海外ですでに接種が始まっているワクチンだが、松本教授は、供給量や安全性などの面で、不確定要素があると指摘する。

松本主任教授「日本に十分な量が供給されるかどうかもわかりません。新たな安全性の懸念が出てくる可能性もあります。すなわち、まだ不確定要素が多々あるのが、今のワクチンの現状です」

そうしたことから、より大規模な治験への移行が急がれる国産ワクチン。

さらに、コロナ患者に投与される治療薬をめぐっても、日本で作られた薬が注目されている。

ジョンソン首相「トシリズマブとサリルマブです。この2つの治療薬が、まもなく皆さんに投与されるでしょう」

イギリス政府は7日、ICU(集中治療室)で治療中のコロナ重症患者に、2種類の関節リウマチ治療薬を投与すると発表。

中でも「トシリズマブ」は、日本の中外製薬が開発し、「アクテムラ」という名前で流通している医薬品。

免疫疾患である関節リウマチによる関節の痛みや腫れを和らげる治療薬。

この薬を患者に投与したところ、死亡率の低下や、集中治療を受ける期間の短縮などの効果があったという。

(FNNプライムオンライン1月12日掲載。元記事はこちら

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