路上に無許可でテーブル広げ “謎の集団”パトカーも出動
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雪に覆われた栃木・日光市で起きたのは、コロナ禍で人混みが避けられるとして人気のアウトドアレジャーの在り方を問う事態だ。
冬の間、一面の雪で全面通行止めとなっている道路上に、謎の集団が現れていた。
通行止めの看板の目の前だ。
3連休初日の1月9日午前10時すぎ、カメラがとらえたのは、道路上にバックで止めようとする1台の車。
あとから来たワンボックスカーも止まった。
約25分後、車はさらに増えて4台になった。
整然と並んで駐車しているように見えるが、この場所はれっきとした道路の上。
通行止めとなった道の入り口をふさぐように4台の車が止められていたのだ。
車から降りてきたのは、8人と犬が7匹の大所帯。
集団は、通行止めの道路の方へと向かっていった。
車は駐車違反の状態で放置されているまま。
1時間半後の正午すぎ、集団が車に戻ってきた。
そして、車から取り出した“折りたたみの机”を道路上に置いた。
道路上に物を置く行為も道路交通法違反に当たる。
その机の上で水筒から飲み物を注ぎ、道路を占拠した状態で始まったのは、ティータイムだ。
しかしその時、画面奥から1台の車が迫ってきた。
パトカーである。
最終的に、車5台10人で道路を占拠した集団は、警察から厳重注意を受け、現場から立ち去った。
一体この集団は、通行止めの道に何をしに来ていたのか。
実はこの場所、スノーシューという専用の道具をつけて雪道をハイキングする人たちに人気の場所だという。
警察によると、この集団もスノーシューをするために県外各地から来た人々で、面識のない人々があの場所で意気投合したのだという。
集団の1人は警察に対し、「通行止めの手前なので、通行の邪魔にはならないと思った。すみませんでした」と話しているという。
地元の人からは、違法駐車が増えることを懸念する声が聞かれた。
地元の人「それ(道路占拠)を見た人が、やっぱりあそこは止めていいんだと勘違いされると、また止める方が出てきちゃうと思いますので、できればやめてほしい」
地元のネーチャーガイド「この奥の方に、普段あまり観光客が止めない駐車スペースがあるので、こういったところでは(道路占拠を)してほしくない」
(FNNプライムオンライン1月13日掲載。元記事はこちら)
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