スー・チー氏、大統領ら未明の拘束 国軍と総選挙めぐり対立 非常事態宣言も発出
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ミャンマーの与党は1日朝、事実上の政府トップであるアウン・サン・スー・チー国家顧問らが国軍に拘束されたと、FNNに明らかにした。
国軍は非常事態宣言を発出、「全権を掌握した」と発表した。
ミャンマーで、なぜこのような動きが起きているのか。
隣国のタイ・バンコクから佐々木亮記者が中継でお伝えする。
今回の事件の背景には、2020年の総選挙をめぐって、政権側と軍による対立が深まっていたことがある。
ミャンマーでは、2015年の総選挙でアウン・サン・スー・チー氏率いる与党が圧勝して、民主化勢力による政権が誕生した。
2020年の総選挙でも、与党が再び圧勝したが、選挙後、国軍側は選挙に不正があったと主張した。
これに対して、政権側は「選挙は公正かつ透明に行われた」と応じず、軍が強い不満を表明していたため、現地では、1日の議会招集前にクーデターが起きるのではとの懸念が出ていた。
今回の動きは、国家の権力を掌握した軍による事実上のクーデターともみられ、アウン・サン・スー・チー氏が先頭になって進めてきたミャンマーの民主化は、再び大きく後退するおそれが出ている。
(FNNプライムオンライン2月1日掲載。元記事はこちら)
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