ソニー純利益 初の1兆円超 「鬼滅の刃」「PS5」も貢献

経済・ビジネス


ソニーが発表した2020年4月~12月期の連結決算は、純利益が前の年の同じ時期に比べて87.0%増えて、1兆647億円になった。

このニュースについて、ソニー時代はテレビ開発などに携わっていた、早稲田大学ビジネススクール教授の長内厚氏に聞いた。

三田友梨佳キャスター「ソニーの好決算、どうご覧になりますか?」

長内厚氏「ソニーは、テレビやオーディオといった技術の会社というイメージが強いと思うんです。ただ、今までにない新しいビジネスや製品を世の中に出していく。これがソニーの本質で、技術というのはその手段の一つだったと思うんです。現在はエレクトロニクス事業に加えて、エンターテインメントや金融などさまざまな事業を行っていますが、共通点は“今までにないビジネスをする”だと思うんですね。今回の決算でも、ゲームのPS5やアニメの鬼滅の刃といった新しいビジネスというのが、ソニーらしく成果を出した例なんだと思います」

三田キャスター「ソニーのエンタメ事業というと、まずは音楽が思い浮かぶという方も多いですよね、きっと」

長内さん「実はこの音楽とアニメってすごくシナジーがあって、相性がいいんです。今は、アニプレックスというソニーのアニメ制作会社はソニーミュージックの傘下にありまして、アニメの主題歌をソニーが楽曲提供する。アニメのヒットによって、また今CDの売り上げが落ち込んでいると言われている中で、アニメのファンはしっかりCDや楽曲配信を買ってくれるという相乗効果があり、非常に良い。鬼滅の刃も、プレミアアニメやアニメ映画でも主題歌をソニーのアーティストが歌っていて、そのアーティストはソニーのプロダクションに所属している形です。もともとこの音楽のビジネスは極めてソニーらしい事業で、旧来のレコード会社とそのプロダクションが芸能人を育てるという形から、レコード会社自らアーティストを育てるという形に変えたのもソニーなんです」

三田キャスター「プレステ5が大ヒットしたゲーム事業についてはいかがですか?」

長内氏「これも音楽とのシナジーが実はあった事業で、もともとプレイステーション最初のモデルが登場した時に、きれいな映像の技術というところが非常にフォーカスされましたが、その背後で、ソニーミュージックのCDのプレス工場でゲームソフトを短期間で量産して出荷するというようなサプライチェーンの改革によって、ソフトメーカーを味方に引きつけ、プレイステーションというものを一大ゲームプラットホームに結び付けていったことがありました。今後の課題としては、エンタメとか金融の好調で手にした収益というものを、エレクトロニクス、ここでまた今までにない新しいこと、それに投資をしていって、今後の方向性を示していく。それが課題になっていくんじゃないでしょうか」

三田キャスター「ものづくりを代表する企業として、ウォークマンが音楽を楽しむスタイルを変えたように、また新たなイノベーションに注目したいと思います」

(FNNプライムオンライン2月4日掲載。元記事はこちら

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