ITで再現 「職人技」3Dプリントシューズ

経済・ビジネス


働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

高級感漂うフルオーダーの靴。
なかなか手が出ないイメージがあるが、それを従来の半額以下という価格で提供するサービスがある。

その秘密は、ITを駆使した靴づくり。

ビネット & クラリティ・安田翔也さん「プログラムで自動化してコストを下げることができれば、価格も安くなり納期も早くなるということで、顧客にとってはメリットが大きい」

東京・文京区、東京工業大学発のベンチャー企業「ビネット & クラリティ」のオフィス。
AIを駆使した、企業向けのプログラムの開発を手掛けている。

代表を務める安田翔也さんは、AI技術の専門家。
中村なつ美さんは、機械設計を大学で学んだ。

2人が行っている、ITを活用したフルオーダーの靴づくり。

ビネット & クラリティ・安田さん「靴というのは、IT化がすごく遅れている業界のひとつなので、そこに(ITで)切り込んでいけたら面白いのではないかということで始めた」

通常10万円以上する高級靴を、半額以下の4万円から注文できるサービスを始めた。

注文のやりとりは、すべてインターネット。

まず、靴をオーダーする際、最も大切な足の採寸。
それを行うのは職人ではなく、注文した客自身。

スマホで足の周りをガイドに合わせて、ぐるっと動画撮影。
これで、足の採寸が完了。

送信されたデータをもとに、コンピューター上で客の足の3Dモデルを作成。

この際使われるのが、建築業界で使われていたものを改良したソフトウエア。
誤差2mm以内で足を再現することができる。

その誤差を埋めるために、さらにひと工夫。

3Dプリンターを使って、樹脂製の「仮靴」を製作し、実際に客に試し履きしてもらえるようにした。

その結果からデータを微修正し、それをもとに職人が本革の靴に仕上げるという手法を取った。

実際にサービスを利用した人は...。

靴を注文した本吉明美さん「3Dで作った(仮)靴もぴったりだった。今はコロナ禍で、外に出ずにして自分にぴったりの靴ができて感動した」

本来、職人が手間をかけて行っていた採寸や靴型づくりなどの工程をITで自動化したことによって、安価なフルオーダーシューズの提供を実現した。

しかし今後、もっと価格を下げられる可能性があるという。

ビネット & クラリティ・中村なつ美さん「最終的に職人に靴を作ってもらうのが、どうしても圧縮できないコストなので、その分を3Dプリントで置き換えることで、大幅なコストダウンができると思う」

現在、皮の代わりになる素材の技術開発などを進めていて、フルオーダーの靴そのものを3Dプリンターで作ることを目指している。

ビネット & クラリティ・安田さん「3Dプリント製の樹脂製の靴を履いてもらうというように変えれば、(3D)プリント自体は安価に済むので、1万円でフルオーダーの靴が実現するかも」

(FNNプライムオンライン2月4日掲載。元記事はこちら

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