女性めぐる発言「深く反省」 森会長が発言撤回 辞任は否定

社会 スポーツ 東京2020


東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会トップである森喜朗会長の発言に、世界から厳しい声が相次いでいる。

2月4日、森会長は会見を行い、陳謝したうえで発言を撤回したが辞任は否定した。

午後2時すぎ、会見場に現れた大会組織委員会の森喜朗会長(83)。

大会組織委 森喜朗会長「深く反省をしております。そして、発言をいたしました件につきましては撤回をしたい。不愉快な思いをされた皆さまにはおわびを申し上げたい」

3日のJOCと日本オリンピック委員会内での発言について、不適切な表現だったと陳謝し発言を撤回すると話した。

自身の進退については...。

大会組織委 森喜朗会長「辞任するという考えはありません。皆さんが邪魔だと言われれば、老害が粗大ゴミになったのかもしれませんから、そうしたら掃いてもらえばいいんじゃないですか」

このように述べ、会長職にとどまる考えを示した。

発言があったのは、3日午後に開かれたJOC臨時評議員会。

女性の理事を増やすというJOCの目標に対し、名誉委員として出席していた森会長はあいさつの中で次のように述べた。

大会組織委 森喜朗会長「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。女性は競争意識が強い。誰かか1人が手を挙げて言われると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」

この発言が女性への差別や蔑視にあたるとして、日本だけでなく海外の主要メディアもこぞって報じた。

ニューヨーク・タイムズ紙「東京オリンピックのトップが会議への女性参加制限を示唆」

AP通信「費用の増加や開催反対の声が上がっている東京オリンピックに、新たな騒動が持ち上がった」

ワシントン・ポスト紙「(首相在任中の失言を紹介して)内閣支持率が1桁に低迷して辞任した」

発言から一夜が明け、オリンピックでタッグを組む東京都の小池知事は...。

東京都 小池百合子知事「女性の声を生かすのは当たり前の話。話が長いのは人によるんじゃないでしょうか」

この問題は国会でも取り上げられた。

立憲民主党 枝野幸男代表「世界に報道されているんです。伝えられているんです。本当に日本人として恥ずかしい。森さんの首に鈴を付けられるのは総理しかいないでしょう?」

菅義偉首相「森さんの発言した内容の詳細について、正直承知してません」

と、一旦は質問をかわそうとした菅首相だったが、その後、答弁を修正した。

菅義偉首相「これはあってはならない発言だと思っています」

批判の声は自民党内からも上がっている。

自民党中堅議員は「時代についていけてない。老害そのもの」とした。

当の森会長は、会見で「女性が入ると時間がかかる」という発言の真意をこう説明した。

大会組織委 森喜朗会長「(女性理事の)数字にこだわって無理なことはなさらない方がいいということを言いたかったわけです」

記者「そういった方が大会組織委員会の会長をされることは適任なのでしょうか?」

大会組織委 森喜朗会長「さあ? あなたはどう思いますか?」

記者「わたしは適任ではないと思うのですが」

大会組織委 森喜朗会長「じゃあそういうふうに承っておきます」

今後も会長として、東京オリンピック・パラリンピックが開催できるように努力したいと話した森会長。

内外の信頼を取り戻すには時間がかかりそうだ。

(FNNプライムオンライン2月4日掲載。元記事はこちら

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