かかりつけ医で“身近ワクチン” 「練馬区方式」接種へ着々


新型コロナウイルスの感染者が、全国の累計で40万人を超えた。
しかし、抗体保有率は、1%にも満たないことが判明。
集団免疫の獲得には、ほど遠い状況。

5日も、各地の病院に届けられたワクチン保管用の冷凍庫。

接種の準備が加速する中、小池都知事は肝心の中身に懸念を示した。

小池都知事「冷凍庫が行き渡っても、中に入れるものがなければ困りますし、国の方へは、責任持ってワクチンの確保をお願いしたい。一番肝心なところだと思います」

そのワクチンを担当する河野大臣は、供給スケジュールが見通せない状況にあると話した。

ワクチン接種担当・河野規制改革相「もう最大の課題は、ワクチンの供給スケジュールです。EU(欧州連合)の透明化プロセスが入りましたので、供給に大きな影響が出ています」

日本にも影響が及ぶ可能性がある中で進められる、接種への準備。

「練馬区モデル」と呼ばれる接種方式に参加する、東京・練馬区のクリニック。

ワクチン接種と一般診療を両立させる方法を模索している。

わだ内科クリニック・和田眞紀夫院長「今考えているのは、朝一にワクチンを打ってしまって」

練馬区モデルは、集団接種に加え、街の診療所およそ250カ所でもワクチン接種を行う方式。

身近なかかりつけ医で受けられるなどのメリットがある。

わだ内科クリニックも個別接種を行う予定だが、医師は1人だけ。

通常の診療と並行して行うため、接種の対象者を、1日6人とする予定だという。

わだ内科クリニック・和田院長「基本的に予約制にしていて、午前・午後の始まりに分ければ、3人・3人という計算。そんなに負担にならない」

一方、ワクチンの集団接種を実際に取り仕切る自治体にとっては、医師や看護師の確保が最重要課題。

この人手不足解消に向けた切り札が、薬局にあった。

訪ねたのは、薬剤師の高橋さん。
東京都が行うワクチン接種のキーマンの1人。

東京都薬剤師会・高橋正夫副会長「普段は薬局で仕事しているんですけども、東京都のワクチン接種のチームに薬剤師会の代表として入らせていただいています。よろしくお願いします」

普段は薬剤師として働く一方、東京都薬剤師会の副会長も務める高橋さん。

今回、東京都が立ち上げた17人のワクチンチームの一員に選ばれた。

現在進めているのは、ワクチン接種の人手不足を薬剤師が補う計画。

東京都薬剤師会・高橋副会長「ワクチンは医薬品でありますから、薬剤に対する知識を持っている薬剤師はある程度のお手伝いができる」

ワクチンの集団接種では、問診や接種のほかに、問診票の記入の補助やワクチンの準備、さらに、接種後の経過観察など、さまざまな場面でスタッフが必要になる。

そこで、医師や看護師が行う医療行為以外の作業を薬剤師が行うことで、人手不足を解消しようという狙い。

東京都薬剤師会・高橋副会長「副反応の状況を見るというところでも、普通に患者さんの状態を薬局で話をしながら見ているということを行っていますので、そういった面でも、気づきというのはかなりできると思います」

(FNNプライムオンライン2月5日掲載。元記事はこちら

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