接種回数が2割増しに 特殊注射器でワクチン無駄なく アメリカで“争奪戦”に
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日本でもまもなく接種が始まるファイザーのワクチンだが、アメリカでは、このワクチンを最大限に利用するための特殊な注射器が不足し始めている。
ファイザーのワクチンの1回あたりの投与量は0.3ml。
一般的な従来型の注射器を使うと、“デッドスペース”にワクチンが残ってしまうため、1つの瓶から接種できるのは、5回分になる。
一方、「特殊型」の注射器は、先端部分にワクチンが残りにくい構造のため、廃棄される量が少なくなり、6回接種することが可能となる。
アメリカでは、2021年に入ってから「1瓶あたり6回の接種」が認められるようになったが、医療現場ではこの特殊型注射器が不足しているという。
ノースカロライナ大学病院 リンジー・アマリン氏「特殊注射器を入手するのは困難。今はあるが、今後ずっと入手できるかわからない」
このため、貴重な注射器を最大限活用するために、こんな工夫を行っている。
ノースカロライナ大学病院 リンジー・アマリン氏「1つの瓶に対し、2種類の注射器を組み合わせ、最初3回分を従来、残り3回を特殊型で吸い上げる」
ワクチンの「量」が同じでも、「回数」を2割増やすことができる、この特殊型注射器。
これからも“争奪戦”が続くとみられる。
(FNNプライムオンライン2月8日掲載。元記事はこちら)
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