ワクチン1瓶「6回→5回」 接種人数1200万人減の可能性
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9日に東京都で、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は412人。
先週火曜日(2日)から100人以上減少し、3日連続で500人を下回った。
医療従事者への先行接種が来週17日にも始まる、新型コロナワクチン。
その接種に使われるファイザー製のワクチンについて、1瓶あたりの接種回数が減る可能性が高いことが、9日、明らかになった。
田村厚労相「普通日本で使われているもの(注射器)ですと、5回しか取れない。すぐに接種全員分のシリンジ(注射器)を確保できないということで増産をお願いしている」
田村大臣が明かしたのは、ワクチンのロスが少ない、特殊な注射器がほとんど確保できていない現状。
政府がファイザー社から供給を受けるのは、1瓶から6回の接種を前提として、1億4,400万回分。
これは7,200万人分にあたる。
しかし、特殊な注射器が確保できなかったことで、一般的な注射器を使用せざるを得なくなった場合、1瓶からの接種回数は5回に減ることになる。
もし、同じ量のワクチンで接種を行った場合、接種可能な人数は、6,000万人分。
本来の想定より、1,200万人減る可能性がある。
厚労省は、契約は接種回数で行っているため、今後についてはファイザー社と相談するとしている。
9日も、千葉県の病院にワクチン保管用の超低温冷凍庫が運び込まれるなど、各地で進む接種の準備。
一方、接種方法をめぐっては、政府と自民党の温度差が浮き彫りになった。
大きな会場での集団接種を軸に計画を進める政府に対し、自民党は、高齢者の接種について、かかりつけ医などでの個別接種も柱とするなど、接種ルートの多様化を提言。
これに対し、ワクチン接種を担当する河野大臣は、現時点で変えるつもりはないと話した。
“ワクチン接種担当”河野規制改革相「(接種ルートの多様化を)将来的に否定するものではありませんが、高齢者の接種については、すでに自治体で準備に入っていただいてますので、現在準備していただいている状況で進めていくつもり」
一方で、同じ政府内の加藤官房長官は、「望ましい形態を一概に申し上げることは難しい」としたうえで、「各市町村において、地域の実情に応じて接種体制を構築していただきたい」としている。
(FNNプライムオンライン2月9日掲載。元記事はこちら)
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