初め気づかず...一気に重症化 「幸せな低酸素症」の危険性


自宅療養中のコロナ患者について、重症化を招く危険性のある、気になる症例が多く確認されているという。

緊急事態宣言の効果が少しずつ現れている。

東京都で9日、新たに確認された感染者は412人。
3日連続で1日の新規感染者数が500人を下回った。

この7日間の平均感染者数も前の週と比べると7割ほどになっている。

小池都知事「減少傾向にはあります。皆さんのご協力のたまもので、引き続きのご協力をお願いします」

緊急事態宣言が出されて1カ月ほど。
ようやく全国的にも感染者が減少傾向にある。

その一方で、高止まりを続けているのが全国の重症者の数だ。

1月後半の1,000人台から減ってはいるものの、8日は759人と700人台で高止まりしたままだ。

こうした中で、自宅療養中のコロナ患者について、重症化を招く危険性のある、気になる症例が多く確認されているという。

昭和大学医学部・二木芳人客員教授「この新型コロナウイルス感染症でも、初めはあまり気づいていないが、ちょっとしたことで一気に急変する。いわゆるハッピー・ハイポキシアです」

ハッピー・ハイポキシアとは、日本語で”幸せな低酸素症”という意味だ。

昭和大学医学部・二木芳人客員教授「本当は低酸素血症で非常に危険だが、むしろ何か非常に幸せ感というようなものが出る人が結構多い」

低酸素血症は血液に含まれる酸素量、「酸素飽和度が低い状態」のこと。

「パルスオキシメーター」という医療機器で測定を行うコロナ患者の重症度を判断する目安となる。
正常値は96%以上とされている。

実際に運動を行い酸素飽和度が下がると、身体にどのような変化があるのか。
番組スタッフが試してみた。

運動前の酸素飽和度は100%。
そして、5分の階段の上り下りの運動を行うと、かなり息が上がっている状態に。
数字は72%になり、100%時から28%下がった形になる。

健康な人が運動した場合、一般的に酸素飽和度が90%台前半よりも低くなると、このように息苦しさなどの自覚症状を感じるようになる。

しかし、二木教授によると、ハーピー・ハイポキシアの場合、80%を切ったとしても自覚症状がないケースもあるという。

そのため、気づかないうちに重症化してしまう危険性があるという。

このハーピー・ハイポキシアに不安を抱えていたのは、都内に住む40代の女性。

1月にコロナに感染した都内在中の40代女性「ハッピー・ハイポキシアという言葉を知ったのは、私がコロナに感染してからです。怖いと思いました」

女性は1月20日にPCR検査の結果、陽性と判明。
その後、ホテルで療養することになったが、現在は症状が治まり自宅に戻っている。

しかし...。

1月にコロナに感染した都内在中の40代女性「ホテルから退所して、心配だったので、インターネットでパルスオキシメーターを購入しました。(ホテル)療養中はいつでも看護師さんに常に連絡が取れたので安心感があったが、やっぱり退所してからはなかなか相談とかもできない」

東京都などの自治体では、自宅療養者向けにパルスオキシメーターの貸し出しを進めている。

一方、大阪府では国に対し、緊急事態宣言の解除を要請するかどうかを決める対策本部会議が夕方行われ、緊急事態宣言の解除の要請を見送り、来週もう一度、対策本部会議を開いて判断することを決めた。

(FNNプライムオンライン2月9日掲載。元記事はこちら

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