バイクや自転車NG ワケは? ワクチン輸送 国が新指針


来週半ばに始まるワクチンの優先接種だが、その運搬について、バイクや自転車の使用を避けるよう、新たな方針が示された。

そこには、ワクチンならではの理由があった。

日本医師会の中川会長と意見交換を行った、菅首相。

ワクチンの接種について、「ワクチンについては、有効性・安全性を確認したうえで、来週半ばには、医療関係者への接種を開始し、高齢者については、4月から接種したい」と表明した。

医療従事者への優先接種は、1週間後の17日に始まる予定。

その後の高齢者や一般の接種について、日本医師会の中川会長は、配送方法が一番の課題と話した。

日本医師会・中川会長「問題は、ワクチン自体の小分け配送です。一番の課題だというふうになっています」

かかりつけ医などでの個別接種を行う場合、自治体は、それぞれの場所にワクチンを小分けにして運ぶ必要がある。

厚生労働省は、ファイザー社のワクチンの運搬方法について、10日に新たな指針を示した。

その中で、避けるように求められたことが、バイクや自転車での運搬。

この新たな指針が、自治体のワクチン運搬計画に影響を与える可能性がある。

東京都内のバイク便サービスなどを展開する会社「株式会社ロジクエスト」。
バイクおよそ250台を保有している。

すでに複数の自治体とバイクでのワクチンの運搬について、調整が進んでいたという。

ロジクエスト 国内輸送事業部門・木戸善次郎副部長「(個別接種などで)病院ないし診療所に運ぶのに、小口の配送が必要になってくると。一番機動力があるのは、どの配送形態ですかというところで、自治体さん、バイク便を一番選んでいたので」

東京の中野区や豊島区は、個別接種を行う診療所などへの輸送方法として、車などと並行して、バイク便を検討していた。

住宅街の中にある診療所への輸送には、小さく細い道を通ることが多いため。

東京・豊島区担当者「小道が多いから、バイクであれば便利だった」

都心部ならではの利点。
それなのに、バイクや自転車での運搬を避けるよう求めるのは、なぜなのか。

その理由が、走行中の振動。

新たな指針では、ワクチンの性質上、振動を避け、安定した状態で運搬する必要がある、保冷バッグを揺らさないよう慎重に取り扱うと加えられた。

この振動対策は、「株式会社ロジクエスト」でも行っていた。

ロジクエスト 国内輸送事業部門・木戸善次郎副部長「こちらが衝撃を吸収するための吸収剤の素材になります。こういう“柔らかい素材”ですので」

これまでに、血液や薬品の輸送経験もあり、温度センサーのついた保冷ボックスなども保有。

今回、ファイザー製のワクチンの運搬に向けても、準備を進めていたといいう。

ロジクエスト 国内輸送事業部門・木戸善次郎副部長「バイクでは(運搬を)避けるようにということであれば、われわれには、いろいろな配送手段がございますので、その配送手段に沿って貢献できればなというふうには考えています」

(FNNプライムオンライン2月10日掲載。元記事はこちら

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