入院中に感染...脱毛も “コロナ後遺症”の苦悩 35歳女性 いま伝えたいこと
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新型コロナウイルスに感染し、重症化したある女性が陰性となった今も、自力で立ち上がれないなど、後遺症とされる症状に苦しんでいる。
2020年10月、持病の治療のため東京・江戸川区の病院に入院した女性。
2020年12月に感染確認された遠藤怜子さん(35)「先生がいらして、『実は、コロナに感染しました』と言われました」
病院スタッフ以外との接触はなかったが、12月4日、医師から感染したことを伝えられる。
その病院では、12月7日までにスタッフ8人の感染が確認されていた。
遠藤怜子さん「(持病もあるので)気をつけていたのにもかかわらずかかってしまって、“本当に死んじゃうのかな”と思った」
女性は、治療を受けて回復し、年末に退院。
現在は、実家で暮らすものの、家族の助けがなければ、自力で立ち上がり、歩くこともままならない。
女性を待ち受けていたのは、終わりの見えぬ後遺症とされる症状の苦しみだった。
遠藤怜子さん「抜け毛がとにかくひどい。脱毛があったり、ご飯がじゃりの味がして、病院に連絡すると『一度来てください』と言われるが、わたしがまず動くことができないので」
遠のく日常。
これまで続けてきた声楽家としての活動も、復帰の見通しは立たないという。
遠藤怜子さん「(声楽家への復帰は)無理かなと思っています。もうできないのかなって。私は家族の力があってどうにかやれているが、そうじゃない人もいる。そこには、自治体も政府も目を向けなければいけないとわたしは思う」
そして、感染者が減少傾向にある今、気を緩めるべきではないと訴える。
遠藤怜子さん「自分の家族や大事な人がもしそうなったらと、その“もし”の部分を考えたら、少しは(行動も)変わるかなと」
(FNNプライムオンライン2月12日掲載。元記事はこちら)
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