極寒の岩手に“巨大氷柱”「たろし滝」が出現!円周で作柄を占う…6m超の2021年は豊作?
Newsfrom Japan
社会 暮らし 気象・災害- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
岩手県で極寒の冬が作り出す“氷のアート”が出現。少し変わった風習も…。天達気象予報士が解説します。
湧き水が凍り“巨大氷柱”に
岩手県花巻市から、変わった冬の風物詩の写真が届きました。
多くの人が見守る中にあるのは、巨大な柱のようなもの。2月11日に撮影されたものです。
これは「たろし滝」と呼ばれるものなのですが、実は「滝」ではないのです。
秋の様子を見てみるとわかるのですが、実はこれ、上から流れてくる「湧き水」が凍ったもの。
この地域では“つらら”のことを「たろし」と呼ぶ風習があり、つららを表す「垂氷(たろし)」と滝のような見た目を合わせて、「たろし滝」と呼ばれるようになったといいます。
「たろし滝」で占う秋の豊作
この「たろし滝」、一体どのくらいの大きさなのか?11日に計測されました。
5人がかりで測った円周は…
なんと6m10cm!かなりの太さであることがわかります。
そして、この「たろし滝」の測定は毎年の恒例行事。では、なぜ測定が行われているのかというと…
「たろし滝」の円周から、その年の作物の出来映えを占っているのです。「たろし滝」が太いということは、冬が寒かったということ。そういう年は経験則的に夏が猛暑になりやすいので、季節がはっきりしており、秋に豊作になりやすいと言われているのです。
2021年は6m超!豊作に期待
これまでに47回観測されているのですが、2021年の円周6.1mは歴代8番目の太さ。
占いでは6mを超えたら豊作と言われており、2021年は豊作になるのではと言われています。実際に、歴代1位の8mを記録した1978年には大豊作になったそうです。
今シーズンは厳しい寒さが続きましたが、秋には豊作という嬉しい出来事が待っているかもしれません。
あまダネ!では、みなさんから『季節の絶景動画や写真』のほか『不思議な現象を捉えた写真』『お天気のギモン』などを募集しています!公式ツイッターで「#あまダネ」をつけて投稿頂くか、公式HPまでお寄せください。
(とくダネ!『あまダネ!』2月12日放送)
(FNNプライムオンライン2月12日掲載。元記事はこちら)
[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]