新型コロナ ワクチンの気になる点・疑問は?
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13日も集団接種に備え、静岡県の磐田市ではシミュレーションが行われるなど、準備も大詰めに入っています。
東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授に、街の人のさまざまな疑問について話を聞きました。
疑問1「ワクチン接種を受けたら、コロナには感染しない?」
東京歯科大・寺嶋教授「100%ではありません。というのは、発症、重症化の予防効果は90%以上ですが100%ではないこと。それから、いつの間にか感染して周囲の誰かに無症状のまま、うつしていることの予防効果は示されていません」
疑問2「ワクチン接種が進めば、今までの生活に戻れる?」
東京歯科大・寺嶋教授「戻れる可能性はありますが、しばらくは今の対策が必要です。理由は3つあります。1つは、国民の60~70%の接種が終わって集団免疫ができるであろうということ。それから、感染を広げる予防効果が示されていないこと、3つ目はワクチンの効果持続期間にもよります」
そして、多くの人から疑問が上がっていたのが...
疑問3「接種後の副反応は?」、「アレルギーを持っていると副反応は出やすい?」
東京歯科大・寺嶋教授「重篤な副反応として、アナフィラキシーショックという強いアレルギー症状があります。これは、これまでに食べ物や薬で強いアレルギー反応が出たことのある人は注意ですから、先生に相談した方がいいです」
女性からは、次のような声も聞かれた。
疑問4「接種すると妊娠しづらくなる?」、「胎児・授乳への影響は?」
東京歯科大・寺嶋教授「妊娠しづらくなるということはないと思います。もう1つ、2番目ですが、臨床試験では、妊婦さんである場合は対象には入っていませんでしたから、そこのデータはありません。ただし、米国のCDC(疾病対策センター)では、妊婦さんや授乳中の人は打ってもかまわないという位置づけです。ですから、わが国で、この人たちの世代のワクチン接種が開始されるころには、諸外国のデータが蓄積されてくると思います」
疑問5「ワクチンを打ったあとに気をつけることは?」
東京歯科大・寺嶋教授「直後のアレルギー反応の観察として、その場に15~30分はとどまることが必要です。もう1つは、当日は、激しい運動やアルコールは控えた方がいいと思います」
ワクチン接種については、原則として、住民票がある市町村の医療機関などで受けることになっていて、費用は無料。
(FNNプライムオンライン2月13日掲載。元記事はこちら)
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