“震度6強”から一夜明け 各地断水 東北新幹線復旧に10日
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週末の深夜に起きた大きな地震。
一夜明けた14日の動きをまとめた。
福島・二本松市のサーキット場に流れ込んだ大量の土砂。
押し流されたのか、建物が大きく壊れている。
一方、常磐自動車道。
相馬市内で大規模な土砂崩れが発生し、重機を使った復旧作業が続けられている。
巻き込まれた車はなかったという。
地震が発生したのは、13日午後11時8分ごろ。
宮城・蔵王町や福島・相馬市などで震度6強を観測したほか、北海道から中国地方にかけて、震度1以上の揺れを観測した。
男性「いきなり横にドーンときて、縦ガーンという」
一夜明け、被害の状況が、さらに明らかになってきている。
伊達政宗の胸像は、トレードマークであるかぶとの前立てがぽっきりと折れて、下に落ちてしまっていた。
仙台市では、伊達政宗らを祭った「瑞鳳殿(ずいほうでん)」で、参道の灯籠などが倒壊。
福島・桑折町(こおりまち)の種徳美術館では、窓ガラスが割れたほか、作品が展示されていたガラスも割れたり、ひびが入るなどの被害が出ている。
震度6強を観測した、宮城・蔵王町。
展示されている「こけし」の数が日本一だという観光名所「こけし館」では、およそ9割のこけしが倒れた。
中には、壊れてしまったこけしもあったという。
蔵王町観光物産協会・村上好幸さん「気持ちがこもった作品が多くありましたので、悲しい感じになりました」
蔵王町の佐藤昭二さん(87)の住宅では、物が散乱した玄関。
部屋の中もライトが傾くなど、地震の揺れで、物が散乱していた。
佐藤さん「(10年前の地震より)大きかったね。不安だね」
宮城・山元町や丸森町では、地震の影響で水道管が破裂し、一部の地域で断水。
14日朝から、給水車が派遣されている。
給水に来た人「トイレも、顔も洗えないので大変」
今回の地震で、14日午後5時現在、死者は確認されていないが、宮城県や福島県を中心に152人がけがをした。
うち11人が重傷。
一方、東北新幹線は、福島県内で電柱が傾くなど複数の被害が出ていて、那須塩原駅 - 盛岡駅の間で運転を見合わせている。
14日午後、JR東日本は、全線復旧までに、おおむね10日前後かかることを明らかにした。
気象庁は、今後1週間ほどは、今回と同じクラスの地震が起きる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
15日は、夕方から東北地方で、大雨と暴風に警戒が必要。
13日の揺れで地盤が緩み、土砂災害や雪崩のおそれがある。
14日夜のうちに備えをする必要がある。
また、この大荒れの天気は、学校帰りや仕事帰りの時間とも重なるとみられる。
自治体からの最新の情報などに注意する必要がある。
(仙台放送)
(福島テレビ)
(FNNプライムオンライン2月14日掲載。元記事はこちら)
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