参加メンバー「話せることない」 “ポスト森”検討委「完全非公開」
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森会長の後任を選ぶ委員会の初会合。
話し合いは、非公開で行われた。
注目の会合は、1時間余りで終了した。
午後1時半から始まった“ポスト森”を選ぶ候補者検討委員会の第1回会合。
場所も参加メンバーも完全非公開で行われた。
取材対応が一切ない中で姿が確認できたのは、無言でホテルに入る大会組織委員会の御手洗冨士夫名誉会長、パラリンピック競泳の金メダリスト・成田真由美氏、そして日本オリンピック委員会の山下泰裕会長。
このほか、スポーツ庁の室伏広治長官や元体操の田中理恵氏など、メンバーは男性4人、女性4人のあわせて8人。
16日は、ポスト森選びの手続きなどを話し合ったとみられる。
しかし、会合を終えて現れたアテネと北京の金メダリスト・元柔道の谷本歩実氏は何も語らず。
元バレーボールの荒木田裕子氏も「話せることはありません」と議論の内容を明かすことはなかった。
森会長が後任に川淵氏を指名したことが、“密室人事”と批判されたことをふまえて設置されたはずの候補者検討委員会。
当初、組織委員会側は「会長選任は、やはり国民にとって透明性のあるプロセスでなくてはならない」と説明していた。
ところが、16日の会合は、透明性のあるプロセスとは真逆の密室ぶり。
検討委員会のトップを務める御手洗氏も多くを語っていない。
御手洗委員長(16日午前)「(きょう検討委だがどういう人が会長に?)全然まだ白紙です」
組織委員会の武藤事務総長は16日朝、構成メンバーを明かさない理由として、「どう公平さを担保できるか、いろんなプレッシャーがかかり始めている」などと説明した。
新たな密室批判も出る中で、東京都の小池知事は注文をつけた。
東京都・小池知事「これから時間もないことですから、東京都としてできることを粛々と進めていく。いずれにしても透明性についてはしっかり確保していただきたい」
透明性を求める声は、ある競技団体からも上がった。
全日本空手道連盟の笹川堯会長は16日、急きょ会見を開き、「透明性を持って選挙にのぞんでいただきたい。立候補制度を導入して、われこそはという人がいたら出ていただいて、公開討論をするようにしたらどうか」と訴えた。
検討委員会は17日も会合を開き、その席で各委員が候補者を提案。
最終的に、数人もしくは1人に絞り込む方針で、その後、理事会を開き、早ければ週内にも新会長が決まる見通し。
(FNNプライムオンライン2月16日掲載。元記事はこちら)
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