ペット“飼育放棄”の現実 なぜ? さまざまな理由で...


千葉県の住宅。
部屋の中を逃げ回るのは、たくさんの猫。

飼い主の男性が危篤状態になって、病院に入院。

14匹の猫が残され、行政からの依頼で、保護団体が捕獲作業に入った。

不妊・去勢治療はされておらず、多くの猫が痩せ細っていたという。

13匹は保護されたが、残る1匹は外に逃げたまま。

飼い主の息子「多分戻ってこないと思いますよ」
保護団体「なんで戻ってこないと思う?」
飼い主の息子「これまでいなくなった猫、ほとんど戻って来ないので」
保護団体「どこかで死んでしまっている?」
飼い主の息子「わかりませんけど...」

猫の飼育放棄の現場では、こういった例があとを絶たないという。

飼育放棄の理由はさまざま。

この日、保護団体を訪れたのは、猫を手放したいという年配の男性。

保護団体「理由は?」
男性「手放したいというか。手放さなくてはいけなくなった。離婚して、お互いに別々に生活するようになって、『猫は置いていっていいよ』って女房が言って、そしたら女房が、引っ越したところに『猫はダメです』と言われた」

初めは妻と合意し、ペットショップで猫を買ったという。

しかし2人は、離婚。

妻が猫を引き取ることにしたが、お互いの引っ越し先はペット不可だった。

保護団体「この子のために、また引っ越しをするつもりはない?」
男性「余裕があれば引っ越したいけど、年金生活になって余裕なんてない」
保護団体「心があるんですよ、猫ちゃんにも。やっぱり思うことがあると思う。ペットショップで買ったことを後悔していますか?」
男性「しています。本当は手放したくはないんだけど、しょうがないんです」
保護団体「手放したくない気持ちが、この子に通じて理解してくれていればいいけど」
男性「もう、俺のところに帰れないんだぞ」
保護団体「お別れしてください」

猫を優しくなでる男性。
かける言葉が見つからない様子。

タオルを手に取り、涙しながら「いい人に飼ってもらえれば...」と話した。

出て行く男性の後ろ姿を、猫はじっと見つめ続けていたという。

人の都合で手放された猫たち。

NPO法人ねこけんでは、保護され、まだ引き取り先が決まっていないペットがおよそ400匹いるという。

NPO法人ねこけん・溝上奈緒子理事長「(依頼は)月に5件くらい、平均で。あまりにもいたずらをするので手放したいとか、そういうケースもありますね。最後まで、自分が死んだときのことまで視野に入れて命を扱うべきだと思います」

(FNNプライムオンライン2月16日掲載。元記事はこちら

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