バッハ会長「男女平等に重要なメッセージ」 「うわべだけ」BBCは批判も掲載
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橋本新会長の就任について、IOC(国際オリンピック委員会)や海外メディアの反応。
IOCのバッハ会長は声明の中で、橋本新会長のオリンピックでの豊富な経験についてふれ、「この役職に最適だ」とコメントし、期待を示した。
また、バッハ会長は「女性が就任したことで、組織委員会はオリンピック改革案などでうたわれている男女平等について、非常に重要なメッセージを送ったことにもなる」と指摘した。
IOCのエルデネル委員は、FNNの単独取材に対し、「(女性でオリンピアンの就任は)スポーツ界での女性の地位向上における大きな一歩だと思うし、この決定を大いに支持する」と述べ、橋本氏の就任を歓迎した。
一方、イギリスの公共放送BBCは、ウェブサイト上に掲載した記事で、「女性を選んだのはうわべだけだといった批判がある」と指摘した。
アメリカのワシントンポスト紙は、森前会長と同じ派閥に所属する橋本氏が選ばれたことは、荒波を立てない選択だとの見方を伝えている。
フジテレビ・風間晋解説委員に聞く。
三田友梨佳キャスター「新会長決定までの一連の動き、風間さんはどう見ていますか?」
風間解説委員「橋本新会長への期待は最初から大きかったように思いますが、国内外でこれだけ関心が高いわけじゃないですか。その中でいかに批判を受け止めて、そしてスピーディーに新会長を選出するかが課題だったと思います。ポイントは前会長の辞任表明を受けて、即座に候補者検討委員会を立ち上げたこと。そして委員8人は、男女同数を確保したと言いながら、実際には全員が理事会のメンバーという、身内で固めたことだと思います。後任選びの5つの観点のうち、国際的な活躍知名度、国際感覚は橋本さんを強くあと押ししました。この人がトップなら一つになれるというアスリートの意見も効き目があったと思います。その結果が、検討委員会でも理事会でも全員一致で橋本さんですよね。前会長の辞任の意向を受けて、練りに練った検討委員会作戦。これが橋本新会長の選出につながったと思います」
三田キャスター「来月には聖火リレーが始まろうとしています。橋本新会長には元アスリートとして、選手の気持ちに寄り添いながらも、会見でもありましたが、コロナ禍で開催する価値はどこにあるのかをあらためて見つめ直し、どれだけ国民が納得できる判断、説明ができるのかが問われているように思います」
(FNNプライムオンライン2月19日掲載。元記事はこちら)
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