ソフトバンク「LINEMO」 通話抜き2480円 大手3社 新プランの違いは

経済・ビジネス


携帯大手のソフトバンクが新たな料金プランを発表。
LINEとのタッグで、他社との差別化を図る。

スマホの新料金をめぐる価格競争に、また新たな動きが。

18日、ソフトバンクが発表したのは、手続きなどをオンラインに限った新ブランド「LINEMO」。

ソフトバンクは2020年12月、春からの新料金を発表。
その時は、5分以内の国内通話かけ放題つきで通信料20GB、月額2,980円としていた。

しかし、18日...。

ソフトバンク・寺尾洋幸常務「この料金を発表したあとに、『LINEフリーなんでしょう?』、『だったら電話いらないじゃん』と。皆さんの声をいただいて、どんどん改善しようと。新しい料金は20GB、2,480円となる」

今回の見直しでは、国内通話かけ放題を外し、プラス500円のオプションに変更。
これは1月、KDDIが発表した定額通話なしの20GB2,480円と並ぶが、5分以内の国内通話をつけると、大手3社の料金は横並び2,980円となる。

では、一体どんなサービスで顧客に訴えるのか。

ソフトバンクが選んだのは、月間利用者が8,600万人にも上るLINEとの協業。

ソフトバンク・寺尾常務「一番大きいのはLINEとのシナジー。LINEのデータをギガフリーにすること。きょう発表したLINEスタンプはフリーという形で、お客さまが一番使われているソフト、アプリであるLINEをもっと使いやすくすることが、一番の差別化ではないかなと考えている」

新プランの契約者は、LINEのビデオ通話なども含め、無制限で使えるように。

そのうえ、夏には700万種類以上のLINEのクリエイターズスタンプも使い放題にするという。

ソフトバンクユーザー(20代)「便利だなとは思う。写真とかで、良いのを電車の中から送りたいときとか、結構ギガ数くっちゃうので」

オンライン手続きも、使い慣れたLINE上からできることで利便性も図る形。

料金プラン値下げの春、携帯大手による競争は続く。

このニュースについて、エコノミストで企業ファイナンスを研究している崔真淑さんに聞いた。

三田友梨佳キャスター「今回の値下げについて、経済界はどう見ているんでしょうか?」

エコノミスト・崔真淑さん「多くの投資家にとっては、もしかしたら想定内の動きと見ていたのかもしれません。というのも、金融市場でのKDDIやソフトバンクの株価を見てみると、大きな変化はなかったんです。値段に至っては追随してきたかと考えている投資家が多いのかなと思っています」

三田キャスター「通話料金を含めると大手3社が横並びとなった形ですが、他社も含めて、この通信業界はどうなっていくと考えますか?」

エコノミスト・崔さん「一番懸念されていたのが、大手通信キャリアから回線を借りて運営している格安通信事業者、MVNO。こちらが価格競争に耐えきれず、淘汰(とうた)されてなくなるんじゃないか。もしもそうなってしまえば、大手通信キャリアが再び値上げをするんじゃないか、そんな懸念すらあったんです。しかし、格安通信事業者の一つである日本通信がNTTドコモから借りている音声通信サービスの料金をめぐる交渉に至って、総務省を入れての協議が行われたんですね。その際に、日本通信側の主張がほぼ受け入れられる形で決着がついたんです。つまり、今何が起きているかといえば、大手通信キャリアの価格競争を、そもそも今まで促してきた格安通信事業者が、今事業を行いやすい、そういう環境が総務省のケアのもとで行われている。健全な市場運営が今、構築されつつあるのかなと思っています」

三田キャスター「値下げの要請を受けて価格は一定程度下がりましたが、今後の課題についてはどんなことが挙げられますか?」

エコノミスト・崔さん「やはり、価格を下げるだけで、このままの事業モデルでは企業の収益は下がってしまいますよね。そうなった場合に、サービスの質が低下するのではないか、また、通信キャリアが設備投資を低下させてしまったら、日本のマクロなイノベーションが阻害されるんじゃないかといったことが懸念されています。そのあたりも、しっかり検証は必要かなと思います」

エコノミスト・崔さん「低価格が実現した今、各事業者には低価格を保ちながら、今度は価格以外の部分でどんな付加価値をつけることができるのかが問われているようです」

(FNNプライムオンライン2月19日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース