高輪ゲートウェイ駅 3つの苦難 貴重すぎる発見が再開発直撃


記者のイチ押しネタを集めた「取材部ネタプレ」。

19日は、“ネタプレMORE”として、加藤綾子キャスターが一番気になったネタをお伝えする。

加藤キャスターが選んだ「高輪ゲートウェイ駅 3つの苦難」について、フジテレビ社会部・相沢航太記者がお伝えする。

3月14日に開業から1年を迎えた、JR山手線49年ぶりの新駅である高輪ゲートウェイ駅。
田町駅と品川駅の中間に位置し、ロボットの導入や無人のコンビニなども備えたまさに「社運を賭けた」新駅だ。

しかし、そこには3つの苦難が。

1つ目は新型コロナウイルス。

緊急事態宣言やテレワークにより、駅の利用者は当初の想定の約2割に。

開業時はコロナが流行し始めたころということで、マスクをつけた利用者が目立ったものの、多くの人が集まっていた高輪ゲートウェイ駅だったが、最近では利用者数が落ち込んでいるという。

2つ目は、2020東京オリンピック・パラリンピックの延期。
駅前の大きな広場をパブリックビューイングに活用しようと計画されていたものの、延期になって中止になってしまったという。

3つ目は日本最古の鉄道跡の発見。

9.5haある駅前広場には、住宅や教育施設、ホテル、商業施設などを作る再開発が計画されており、また2025年までに巨大な街をつくる計画もあったというが、2020年7月にこのエリアで日本最古の鉄道跡となる高輪築堤が約800メートルにわたって発見された。

明治初期、もともと海だったエリアに鉄道を通そうと線路を作った土台ということで、研究者などは「世界的にも極めて重要な近代文化遺産」だとして全面的な保存を求めており、保存が決まれば開発計画を変更せざるを得ない状況となっている。

明治大学・齋藤孝教授「貴重なものなのかもしれませんけれど、最古といっても古代の古墳とはまた違いますよね。一部保存して、ローマのように新しい建物の中に組み込むとか」

加藤綾子キャスター「そうなれたらいいですけどね」

フジテレビ社会部・相沢航太記者「そこが今後どうなるのかが非常に注目なんです」

そんな注目の高輪ゲートウェイ駅、周辺はどのようになっているのだろうか。

取材で訪れたのは、駅から徒歩5分の場所にあるネパール料理店「レッサムフィリリ高輪店」。
お昼の時間帯にもかかわらず、店内は閑散としていた。

レッサムフィリリ高輪店 パサン・ビスワカルマ社長「高輪ゲートウェイ駅、楽しみでずっと待ってたんですけど、駅を作るといって、あちこちの会社を全部移動しちゃったじゃないですか。こんなことになるとは思わなかったです」

続いて訪れたのは不動産店「高輪住宅」。

高輪住宅 千歩優美子代表「例えば地方から来た方が降り立ってみました、イメージ的に『すごい』と思っていたら工事現場。早く開発はしてほしいですね」

フジテレビ社会部・相沢航太記者「特需を見込んでいた方たちには影響も出ていたのですね。ただ一方でこの状況をプラスに考えている方もいたんです」

それが「高輪ゲートウェイに人生をかけた」として、ゲストルームを建てた南祐貴さん(31)。

コル高輪ゲートウェイ 南祐貴オーナー「2020年3月末の緊急事態宣言からは一切営業をしていないです。世界中から人が来ると思ってオープンしたんですけど、計画とは違いました」

開発現場の目の前にマンションに引っ越しもしたという。

コル高輪ゲートウェイ 南祐貴オーナー「いつも工事現場見てます。きょうはここのゲート開けて車搬入させてるとか、警備員さんの立ち位置がちょっと違うなとか、わずかな違いも日々見ています」

4年間、開発現場を見てきた南さんは、高輪築堤の保存の議論についてどう思っているのだろうか。

コル高輪ゲートウェイ 南祐貴オーナー「残す場合でも、日本が何百億円もかけて保全すると決めたというところで、それを見に世界中から人が来ると思います。どっちに転んでも大丈夫だと思っています」

今後の高輪築堤について、政府関係者は「国が間に入らないといけない話であり、設計変更にお金はかかるが築堤を現状維持したい。最後はJRとの協議次第になる」として、この問題に乗り出している。

一方で、土地の所有者はJR東日本であり、決定権もJR東日本が持っている。

高輪築堤をすべて保存するとなると開発計画が白紙になってしまうため、JR東日本の幹部は「なぜ国が? という思いで正直困惑している。本当に介入してくるのか注視している」と話している。

加藤綾子キャスター「どちらにしてもこのエリアが盛り上がるような、そういう状況が訪れてくれるといいなと思いますね」

(FNNプライムオンライン3月19日掲載。元記事はこちら

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