春休み感染再拡大を懸念 米・マイアミで路上パーティー騒動
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警官隊と激しく衝突するデモ隊のように見える映像だが、実は、この集団は、路上パーティーなどをする若者たち。
アメリカでは、規制が緩和される一方で、夜間の外出が制限されるなど、混乱が起きている。
およそ1年前、アメリカで初めて、外出禁止令を出したカリフォルニア州。
新規感染者数が減少したことなどを受け、3月に入り、徐々に規制を緩和している。
ハリウッド中心にある老舗映画館も、19日から営業を再開した。
街には、人出が戻りつつある。
アメリカでは、ピーク時には1日およそ30万人の新規感染者が確認されていたが、3月20日には、およそ5万人台にまで減少。
ところが、春休みシーズンに突入したことで、感染再拡大を懸念する声が出ている。
そんな懸念が現実のものとなりそうな騒動が、フロリダ州で起きた。
サイレンが鳴り響く中、銃を構える警察官と、逃げ惑う人々。
フロリダ州のマイアミビーチで、20日夜に撮影された映像。
きれいな海はもちろん、華やかな飲食店やホテルなどが立ち並ぶマイアミビーチは、アメリカでも人気の観光地として知られている。
ところが、多くの大学が春休みに入った先週あたりから、夜になると、大学生を中心とした若者が路上に集まり、パーティーを始めた。
しかも、映像を見ると、ほとんどの人がマスクをしていない。
この事態に、マイアミビーチ市の関係者は、相次いで懸念を表明。
マイアミビーチ市長「夜の街が制御不能になっていることは、疑いようのない事実だ」
マイアミビーチ警察署長「住民の行動が、手に負えなくなってきている」
市は、感染拡大のリスクを高めているとして、20日に午後8時以降の外出を制限する命令を出した。
ところが、多くの若者が命令を無視し、パーティーを続行したため、地元の警察が取り締まりに乗り出すことになった。
春休みの大学生「夜間外出制限なんて無視! 外に出ちゃう! 眠らないよ!」
同じく、警察が夜の取り締まりを強化しているのは、南米のブラジル。
600人以上が違法に集まっていたサンパウロ州のクラブに、警察官が突入した。
3月19日には、9万人以上の新規感染者が確認されるなど、依然、増加傾向のブラジル。
サンパウロ州でも、夜間の外出が禁止されるなど、厳しい規制が敷かれているにもかかわらず、パーティーなどを楽しむ人たちがあとを絶たないため、警察がパトロールを行っているという。
新型コロナウイルスによる感染者と死者数が、アメリカに次いで2番目に多いブラジル。
感染者が減少する気配が見られない中でも、ボルソナロ大統領は、ロックダウンなどの対策を行う考えはないとしている。
ブラジルのボルソナロ大統領「(コロナ対策で)規制を行わなければと考える人は間違っている」
(FNNプライムオンライン3月22日掲載。元記事はこちら)
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