あなたの電気代も上がる 再生エネ普及へ“年1188円増”

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桜が告げる春の訪れ。しかし、新年度に電気料金の値上げがやってくるという。

一般的な家庭だと年間で約1,000円値上がりするというが、一体なぜなのだろうか。

その理由は、再生可能エネルギーが広まったことにあった。

太陽光や風力などによる発電を普及させるため、再生可能エネルギーで作られた電力は国の制度で大手電力会社が買い取ることを義務づけられている。

そして、その買い取り費用の多くが電気料金に上乗せされている。

つまり、わたしたち国民が負担する仕組みとなっている。

40代「全然知らなかったです」
60代「どういう仕組みかもわからないので。明細書は来ますけれどもよく見てませんので」

経済産業省によると、電気の使用量が標準的な家庭(1カ月260kWhしよう)の場合、新年度の負担額は1,188円値上がりし、年間で1万476円となるという。

負担額は年々上がっているが、年間1万円を超えるのは初めて。

今回の値上げに、街の人からはさまざまな意見が聞かれている。

30代(3人家族+犬と生活)「あまり生活をひっ迫されてしまうと、ちょっとしんどいなというところはありますかね」

30代(5人家族で生活)「子どもたちの未来とかそういうのを考えると、やっぱり今の大人たちが負担していくのはしょうがないかな」

実際の電気代はどのくらい増えるのだろうか。

今回は東京・品川区で自宅兼店舗の電気店「戸越銀座のでんきや まみね」を営む、小谷野敬子さんに協力を依頼。

新年度の再生可能エネルギーの負担額を、これまでの電気料金をもとにおおよその金額で計算してみたところ、年間の負担額は計1万6,490円になるとみられることがわかった。

小谷野敬子さん「1万6,490円。こうやってみると結構な金額になるんだなと思いますね」

これは小谷野さんにとって、どれくらいの値上げとなるのか。

これまでとの自宅と店舗の電気代と比べたところ、負担となる差額は1,874円となった。

小谷野敬子さん「1,874円。ますます省エネを考えて使っていかなくてはいけないかな」

政府は2050年の脱炭素社会を目指し、再生エネルギーの導入を進めていく方針だが、それには電気を使う側の理解と協力も欠かせない。

加藤綾子キャスター「こちらは電気料金の明細です。都内のマンションに住む3人家族のご家庭からお借りしてきたものなのですけれども、文字を大きくしたものがこちらにあります。内訳を見てみますと「再エネ発電賦課金」ということがありまして、1,722円かかっているんですよね。これ1年で計算すると2万円を超えてしまう、結構な金額になっているわけなのですが、わたしこれ...」

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏「知らなかったんでしょ?」

加藤綾子キャスター「知らなかったんですよ。再生可能エネルギーも必要なんですけど、値上げされてるとなるとちょっと家計とのバランスも問題になってきますね」

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏「脱炭素って100回唱えれば実現するもんじゃないから、それなりの努力が必要だし、その分消費者としても負担しなきゃいけない部分があるんですけど。賛否両論がある原発の再稼働についても、国民の理解を十分得られていませんからね。われわれ1人ひとりが、省エネあるいは脱炭素に向けて何ができるのか。1人ひとりが考えて努力しなければいけないなと思います」

加藤綾子キャスター「そこも丁寧に取り組みつつ、あとは家庭・企業への負担とのバランスというのも1つの課題となりそうですね」

(FNNプライムオンライン3月25日掲載。元記事はこちら

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