ミャンマーデモ 110人以上殺害 逃げる市民の背後から...
Newsfrom Japan
国際- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
27日、1日の犠牲者の数が最悪となったミャンマーでは、国境地帯で空爆が行われたとの報道があるほか、現地からの映像には、逃げる市民を狙い撃ちする治安部隊の姿も映し出されている。
ミャンマー南部の都市ダウェイで、道路に停車したピックアップトラック。
荷台にいた治安部隊が、すれ違ったバイクに銃を向けると、至近距離からいきなり発砲した。
転倒するバイクには、3人の男性が乗っていた。
1人はバイクごと転倒し、2人は走って逃げた。
しかし治安部隊は、無抵抗の2人に向かってさらに発砲を続けた。
転倒した男性は、病院に運ばれ、治療を受けたという。
市民に対し、ちゅうちょなく引き金を引く治安部隊。
国軍の記念式典が開かれた27日は、各地で市民による抗議デモが行われ、軍や警察が参加者らを銃撃するなどした。
地元メディアによると、27日の1日で、13歳の少女を含む114人が死亡。
2月1日のクーデター後、1日の犠牲者としては最悪となった。
そんな27日、ミャンマーの隣、タイの首都バンコクで開かれたのが、「ミス・グランド・インターナショナル」の決勝。
この大会には、ミャンマー代表のハン・レイさんも参加。
グランプリが発表される直前、ステージに上がり、観客に向かって、「私がスピーチをしているきょう、100人以上が犠牲になりました。亡くなった人たちを思うと、本当に悲しいです。ミャンマーを助けてください。今すぐ国際的な支援が必要です」と語りかけた。
涙ながらに国際社会の支援を訴えた、ハン・レイさん。
通信環境の悪化で両親と連絡が取れておらず、ミャンマー国内の空港が閉鎖されているため、帰国のめども立っていないという。
ロイター通信などは、国軍が27日夜、タイとの国境付近を空爆したと報じた。
この地域は、クーデターを拒否する少数民族の武装組織の拠点で、緊張が高まっている。
(FNNプライムオンライン3月28日掲載。元記事はこちら)
[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]