「テラスハウス」でBPO見解 「放送倫理上の問題あった」


BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会は、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた木村花さんが亡くなった問題について、番組に「放送倫理上の問題があった」とする見解を発表した。

「テラスハウス」に出演していた木村花さんが、2020年5月19日の番組放送のあとに亡くなったことについて、母親の響子さんは、番組の「過剰演出」がきっかけで、SNSに花さんに対する批判が殺到したためだとして、人権侵害があったと、BPOに申し立てていた。

これに対して、BPOは、フジテレビは花さんに一定のケア対応をしており、漫然と放送を決定したとは言えず、人権侵害があったとまでは断定できないとした。

また、制作側のあおりや指示による自己決定権や人格権の侵害については、制作過程で、出演者の自由な意思決定の余地が事実上奪われている場合にはあたらないとした。

一方、フジテレビには「問題の深刻さの認識に甘さがあったことは否定できない」と指摘して、「番組放送の決定過程で、出演者の精神的な健康状態に対する配慮が欠けていた点で、放送倫理上の問題があった」と結論づけた。

そのうえで、BPOは、リアリティー番組の制作・放送では、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策や出演者の健康状態の把握、相談体制について、適切な考慮を求めた。

フジテレビは、「あらためて木村花さんのご逝去に対し、お悔やみを申し上げます。今回の委員会決定を真摯(しんし)に受け止め、今後の放送・番組作りに生かしてまいります。番組制作にともなうSNS上の対策や課題については、新設したSNS対策部門を中心に、組織的に取り組んでいく所存です」とのコメントを発表した。

木村響子さんは、BPOの決定について、「BPOの人権侵害の申し立てをしまして、本当にいろんな議論をしてくださったんですけど、人権侵害が認められないという結果について、わたしはすごく歯がゆく、悔しい思いをしています」と述べた。

(FNNプライムオンライン3月30日掲載。元記事はこちら

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