「高級・特別」ではなく「日常・習慣」に 「スシロー」タイ進出の狙い

経済・ビジネス


回転ずし「スシロー」のタイ1号店がオープン。

このニュースについて、経営コンサルタントで、経営戦略やマーケティングにくわしいStrategy Partners代表の西口一希さんに話を聞いた。

三田友梨佳キャスター「スシローの海外進出、どうご覧になりますか?」

Strategy Partners代表・西口一希氏「スシローさんは、日本でデジタル化とコストダウンを徹底的に進められて今回、満を持しての進出というふうにみております。海外では、まだまだ実は、おすしは高級で、非常に特別な食事なんですけれども、そこに焦点を合わせるとうまくいかないんですね。今回重要なのは、日常の食事として習慣化を狙って進出されていると。その狙いに向かって、しっかりと考え抜かれた進出だというふうにみております」

三田友梨佳キャスター「日本の食文化である、おすしが、タイで日常の食事として習慣化するためには、どんなアプローチがあるんでしょうか?」

Strategy Partners代表・西口一希氏「3点あったかと思いますが、まず値段が毎日食べられる値段設定にされていると思います。まだ現地では、少々高めだということですけれども、これまで海外の回転ずしというのは、日本に比べると、3倍から5倍ぐらいの値段でした。2点目ですが、家族や友人との会話よりもおすしを楽しむと、そのエンタメ性に時間を使うように設計されているということです。どうしても会話に焦点を置いてしまうと、高級な飲食と比較されてしまうので、そこをよく考えられているなというふうに思います。3つ目ですが、これも明確なんですけれども、中途半端に現地のニーズや志向に合わせていないと、この決断が非常に素晴らしいとみております」

三田友梨佳キャスター「現地の事情に合わせた方が成功への近道のように思うんですが、なぜ逆なのでしょうか?」

Strategy Partners代表・西口一希氏「海外の日本からの日本企業の進出は、実は成功しているのはですね、日本で培った強みを迷いなく押し出すことで成功しているケースがほとんどです。それが現地で受け入れられなければ、長期的な成功はできないということです。ありがちなミスというのは、あまりにも現地の違いが気になりすぎて、現地化とかローカル化という言葉をつけてしまって、これまで日本で成功もしていないような提案を突然、海外進出でやってしまうことなんです。ですので、日本で成功された企業さまの海外展開での成功というのは、実は現地に合わせるということは必ずしも正しくないと、このように言えるかなと思います」

三田友梨佳キャスター「感染拡大で外食産業が大打撃を受ける中にあって、その強さが際立つスシローですが、この勢いはどこまで続くのか、今後の海外展開にも注目していきたいと思います」

(FNNプライムオンライン4月1日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース