“マスク会食”是非めぐり論争も 「3度目の宣言も」厚労相言及


東京で変異ウイルスへの警戒感が高まる中、田村厚生労働相は、早くも3度目の緊急事態宣言発令の可能性に言及した。

一方、まん延防止措置が適用された大阪と兵庫では、マスク会食をめぐって論争が勃発。

東京都の小池知事は、大阪などで猛威を振るう変異ウイルスに強い警戒感を示した。

東京都・小池百合子知事「特に大阪株の方が、(東京の変異株より)強いといわれているので、(まん延防止措置の)指定された地域は、不要不急の外出は控えてくださいということもあり、人の流れにおいても、注意していく必要がある」

その大阪府では2日、新たに613人の感染を確認。
2日連続で600人を超えた。

変異ウイルスの勢いも増す一方。

まん延防止等重点措置の適用が3日後に迫る中、吉村知事が挙げたのは、この一手。

大阪府・吉村知事「今は“マスク会食”しかないと思っています。マスク会食を義務化して、より飛沫(ひまつ)感染に強い飲食店、飲食の場を作ることが必要ではないか」

措置の適用を受けて、吉村知事は、マスク会食を政令で義務化する方針をあらためて示し、事業者には、マスクを着けていない客の入場禁止などを求める考え。

政令で義務化されれば、大阪市内の飲食店が、正当な理由なく命令に応じない場合、20万円以下の過料を科すことができる。

街の意見は、さまざま。

街の人「(“マスク会食”義務化について?)そりゃ邪魔くさいですよ、そんなもん、できまへんがな」、「やってみて効果が表れるならやってみてもいい。チャレンジじゃないですかね、1回やってみたい」

このマスク会食に異を唱えたのは、同じくまん延防止措置の対象地域となる兵庫・神戸市の市長。

神戸市・久元市長「マスクをずらすか、外すかというときに、どうしてもマスクのここ(外の面)を触ることになる。かえって危険があるということで、(神戸)市民に求めることは現実的ではない」

マスクを触るのは、かえって危険。
神戸市民からも、反対意見が多く聞かれた。

街の人「(“マスク会食”義務化について?)そこまでされたら、気持ちよくごはん食べられない」、「面倒くさい、正直。やったら、家で食べる方が多くなると思う」

こうした声も念頭に置いてなのか、吉村知事はこうも述べている。

大阪府・吉村知事「それ以外にいい方法があれば、教えてもらいたいくらいですけど、今の到達点は、そこ(マスク会食)かなと」

まん延防止措置の効果が不安視される中、田村厚生労働相は、早くも緊急事態宣言再々発令の可能性に言及した。

田村厚労相「まん延防止の場合は、地域を限定するということですから、全国に感染拡大する蓋然(がいぜん)性が高くなってくれば、当然これは、ちゅうちょなく緊急事態宣言を発令する」

国会では、政府分科会の尾身会長が店側だけでなく、自治体側の取り組み強化を強く求めた。

分科会・尾身会長「単に時短営業というよりも、店がしっかりと感染対策をやってもらうという、ガイドラインを出すだけじゃなくて、しっかりと自治体がそれをやっているかどうかを見回りする。これをやらないかぎり、飲食店は永遠に時短営業をしてもらう必要がある」

注目されるのは、まん延防止措置の東京都への適用。

小池知事は、「いつ他府県と同様となってもおかしくない、そういう厳しい状況。大阪と宣言の解除要請された時期が3週間ほど早い分、参考になる。ご協力いただけるような効果のある方法を目指していく必要がある」と説明した。

東京都では2日、440人の感染が確認された。
400人を超えるのは3日連続。

政府が示した6つの指標で、東京都は、前の週からの増加率や感染経路不明者、病床の逼迫(ひっぱく)具合などの5項目が、「ステージ3」に達している。

仮に、大阪のように状況が悪化し続け、近く措置が適用されれば、期間は、3府県同様、ゴールデンウィークにかかることが予想される。

もしそうなれば、閉店も考えないといけないと話すのは、東京・銀座にある割烹料理店。

時短営業が午後9時までとなった今でも、売り上げの減少に危機感を募らせている。

炭割烹 北野・北野清久店主「(売り上げが)いいときの、7割から8割減。まん延防止等重点措置が長く続くと、ゴールデンウィーク明けも続いてくると思うので、経営状態が悪くなる可能性があるので、やはり閉店も考えないといけない」

飲食店の苦境は、終わりが見えない状況。

(FNNプライムオンライン4月2日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース