“能登に警察犬を” 一から警察犬を目指すラブラドルレトリバーと女性訓練士の挑戦

社会

能登エリアでの警察犬を目指し

可愛いラブラドルレトリバーの輪(りん)ちゃん。
ある人たちの思いを背負って、警察犬を目指している。取材にお邪魔した時は、生後5カ月。

ラブラドルレトリバーの輪(りん)ちゃん
ラブラドルレトリバーの輪(りん)ちゃん

目指しているのが、警察犬。足跡の追及や臭いの識別など、その役目は様々だが、活かすのは優れた嗅覚。人間の3,000倍から1万倍と言われている。

輪ちゃんを育てているのが、赤崎美香さん。日本警察犬協会・公認の訓練士。

日本警察犬協会・公認訓練士の赤崎美香さん
日本警察犬協会・公認訓練士の赤崎美香さん

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
警察犬って人探し。すぐ(臭いを)出して、足跡を探してくださいって。人間が探せない所も鼻を使って探すのが役目

仕事は、主に白山市で犬のしつけや訓練を行っている。警察犬の育成は、言わばボランティア。

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
(人を発見して)感動しちゃって、うれしいって泣いたら、「すごいです」ってお巡りさんが言ってくれて、それを目的にはやっていないけれど

一般の人が飼育し、育てたのが嘱託警察犬。

警察犬嘱託書 交付式の様子
警察犬嘱託書 交付式の様子

県内では、22匹が登録されている。
その中で、津幡より北のエリア、能登エリアにいるのはわずかに3匹だけ。

能登エリアにはわずかに3匹
能登エリアにはわずかに3匹

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
能登には本当に警察犬がいないので、私たちが白山から能登は2時間以上かかる。能登で輪が活躍できればすぐに助かる命があるかなと


輪ちゃんが無事に試験を突破し、警察犬になれば、能登エリアを担う予定。

赤崎さんにとっても初めての挑戦

これまで4匹の警察犬を育てた赤崎さんだが、輪ちゃんを警察犬にするのには特別な思いがある。

生まれたばかりの輪ちゃん
生まれたばかりの輪ちゃん

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
血統書に親が警察犬っていう子しかやったことが無いので、警察犬の血統がついていない子を一から警察犬にするのは初めて。すごく不安だし、これでできたらすごく自信がつく。輪ちゃん、普通の子だからね、不安だね


魅力的だった警察犬を諦めきれず…

そして輪ちゃんに思いを託す人がもう1人。


七尾市の春山美七さん。
ラブラドルレトリバーのブリーダーとして、27年目を迎える。

ペットサロン アンジェラ・春山美七オーナー:
災害救助犬をつくろうという育成を立ち上げて、1回失敗した。夢をいったん諦めないといけないかなと。私の父親が元石川県警にいて、警察犬を見たことがあった。魅力的だったので、うちのラブラドルレトリバーでつくれないかなって


訓練士の赤崎さんを紹介してもらい、意気投合。
自分が交配させて産まれた輪ちゃんと赤崎さんに、夢を託した。

はじめて間もない訓練では…

2人の初挑戦を背負った輪ちゃん。訓練の様子を見せてもらった。
絶賛練習中、足跡の追及。まずはお手本。
すでに警察犬となっているアルカちゃんとパートナーの沼倉さん。
匂いのついたタオルと割りばし、そして封筒を試験と同じ形で置く。

試験と同じ配置での訓練
試験と同じ配置での訓練

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
(臭いが)風で流れてあっち側に行ってしまうので、戻らないといけない。でも海とかの現場では(臭いが)流れちゃうが、ずっと鼻をつけて探すのが足跡追求

輪ちゃんはこの訓練を始めて1週間ほど。
内容は直線で、足跡の上には大好きなお菓子が。無事に訓練終了かと思いきや…。

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
割り箸をくわえたら、試験では減点

日本警察犬協会認定三等訓練士・赤崎美香さん:
足跡を探す追及科目は本当に一番大事なので、輪はそれに必死。(輪は)意欲がすごくあるし、ボールも餌も好きなので、ここまでは順調

赤崎さんと輪ちゃん
赤崎さんと輪ちゃん

能登に警察犬を。輪ちゃんの成長は続く。

(石川テレビ)

(FNNプライムオンライン4月24日掲載。元記事はこちら

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