変異ウイルス感染で肺のCTは? 大阪市の病院で見た治療の最前線

これは、変異ウイルスに感染したとみられる男性の肺のCT画像。

左右どちらの肺にも見える白い影は、肺炎を引き起こしている状態だといいます。めざまし8では、医療現場の最前線が変異ウイルスとどう闘っているのか取材しました。

「重症化早い」医師語る変異ウイルスの特徴

男性は咳などの症状を訴えて緊急搬送され、大阪市の加納総合病院に入院しました。この変異ウイルスに感染したとみられる患者の肺について、医師が独特の言葉で表現します。

加納総合病院 加納繁照理事長:
これはまだはっきりとは分からないんですが、“モヤっと”という状態から“ベトっと”いうか…“ねっとり”というか。変異型の肺炎像との本当の区別があるのかどうか分かりませんが、イメージ的には“少し粘度が高い”ような感じの肺炎像というイメージがある気がします。

と、従来型の肺炎像とは異なった印象を受けたといいます。

医師もまだ「はっきりとは分からない」という変異ウイルスの診察現場での特徴。幸い男性患者は回復しましたが、医師は変異ウイルスが拡大した最近の傾向として、患者の「重症化するスピードが速い」と感じています。

1~2週間ベットに空きがない…緊迫の治療現場

重症者に対して懸命の治療が続いている加納総合病院。

緊急事態宣言発令後の4月26日、重症化した80代の女性患者が人工呼吸器をつけて治療を受けています。看護師の呼びかけにも、何とか首を動かし反応します。22日に入院し、その日のうちに状態が悪化しました。


本来、加納総合病院が受け入れるのは中等症までですが、大阪府の医療がひっ迫しているためそのまま治療を続けています。

加納総合病院 加納繁照理事長:
第4波は明らかに第3波とは違いまして、割と年齢層が少し下がったかな。10歳近くまで下がったかな、という感覚でいます。また、重症化になりやすいというのも感じています。

さらに、ここ1~2週間は病床ベットに空きがなく、重症患者を転送する先がなくなってきているという加納総合病院。

重症患者用ベッドのオーバーフローが起こっている中、命を守るため懸命の治療が続いています。

新たな懸念“インド型変異ウイルス”

4月、東京都内でも初めて確認されたインド型の変異ウイルス。従来型より感染力が強い可能性が指摘されています。

加納総合病院 加納繁照理事長:
次の第5波にインド株がなる可能性も残しているわけですので、我々が一番心配しているところです。

新たな変異ウイルスへの警戒をしつつ、目の前の患者の治療に追われる状況が続いています。

(「めざまし8」4月30日放送より)

(FNNプライムオンライン4月30日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース