「酸素」不足で亡くなる人たち...日本も緊急支援 インドの深刻な現実

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防護服を着て、炎の周りを歩く2人。
インドの中部の街で行われた結婚式の様子で、2人は新郎新婦。

新郎が数日前に新型コロナウイルスに感染したため、急きょ、このような形での結婚式になったという。

新郎の父「息子は無症候で数日たち、問題ないと思い、結婚式を進めた」

強い感染力を持つとされる変異ウイルスの影響もあってか、感染の急拡大が続いているインド。

2021年初めは、1万人程度まで減っていた新規感染者が、3月下旬ごろから一気に増加。

日本時間の4月30日も、過去最多となる38万人以上の感染を確認。
死者も、3日連続で3,000人を超えた。

首都ニューデリーでは、公園や駐車場を急きょ、臨時の火葬場にして、対応に追われる事態に。

夫を亡くした人「わたしは、『彼に会わせてください』と言ったが、誰も耳を傾けてくれなかった」

死者が急増している大きな原因とされているのが、深刻化する酸素不足。

感染の急拡大で、人工呼吸器などに使う医療用の酸素が足りなくなり、多くの患者の命が危険にさらされている。

横たわる男性の息子「(病院の)酸素がなくなり、父を外に連れて行ってと言われた」

病院に詰め寄る人「教えてくれ、きょう入院させてくれるのか」

また、感染した夫の看病にあたる女性は、酸素不足が原因で、この日の朝に母親を亡くしたという。

母を亡くした人「母は今朝、酸素不足で亡くなった。人を殺しているのはコロナではない。治療ができないこと」

酸素ボンベを販売している場所には、家族などを救おうと、多くの人が詰めかけ、列ができていた。

酸素ボンベ販売所に来た人「48時間も待っています。皆が家族や愛する人が体調悪いです。命を助けるため、酸素を手に入れようと、ここにいるのです」

救えるはずの命を助けられないという現実。

各国がインドへの支援に乗り出す中、30日、加藤官房長官は「インドで新型コロナウイルス感染が急拡大していることを受け、酸素濃縮器300台、人工呼吸器300台を供与する手続きを進めることとしました」と述べた。

酸素濃度の高い空気を作ることができる酸素濃縮器と、人工呼吸器それぞれ300台を、インドに提供すると明らかにした。

(FNNプライムオンライン4月30日掲載。元記事はこちら

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