病院64軒に断られ…自宅療養の現状 症状悪化の患者を支える医師


新型コロナウイルス感染による全国の自宅療養者はおよそ12万人で、初めて10万人を超え、各地で死者も相次いでいる。

病院への救急搬送ができない状況が続く中、自宅療養を支える医師を取材した。

8月22日、東京・大田区の在宅医療クリニック「ひなた在宅クリニック山王」の医師が駆けつけたのは、1人暮らしの30歳の男性。

男性は、自宅療養中に症状が悪化し、自ら救急車を呼んだが、64軒もの病院に断られていた。

肺から酸素を取り込めているかを示す酸素飽和度は、一時、84%まで低下していたという。

診察の途中、離れて暮らす男性の母親から電話がかかってきた。

患者の母親「保健所から連絡があったんですか?」

医師「そう、保健所からあった、きょう」

母親「(息子が)どうしているかなと思って」

医師「僕たちが入っているから、安心してください」

母親「いや、よかった」

全国の自宅療養者は、25日の時点でおよそ12万人と、初めて10万人を超えた。

30日も、千葉で20代の男性の死亡が確認されるなど、自宅療養中に亡くなるケースが相次いでいる。

ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長「重症化してしまう人が多い。こういった感染症はあまり経験したことがない。基本的に入院、あるいはホテル療養で経過をしっかり見なければならない。そのためにはキャパシティーを増やすこと以上に、感染者を減らすということが非常に重要になってくると思っています」

在宅医療を担う医師は、自宅療養者が増え続けていることに危機感を募らせている。

(FNNプライムオンライン8月31日掲載。元記事はこちら

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