一審判決でやめにしませんか…池袋車暴走で母子死亡 「未来変えられる」遺族が異例の呼びかけに込めた願い


東京・池袋で2019年、車が暴走し親子が死亡した事故で、旧通産省元幹部の90歳の被告に対し、2日、判決が言い渡される。

妻と子どもを失った遺族は、「1審の判決が出たら、もうやめにしませんか」と異例の呼びかけを行っている。
その呼びかけに込められた思いを取材した。

2019年の4月19日、池袋の車の暴走事故で、妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さん。

月命日などに2人が眠る墓を訪れ、言葉をかけ続けている。

松永拓也さん「生前と変わらず愛しているということと、感謝しているということは伝えて、心配しないでねと伝えていますね」

この事故で車を運転していた旧通産省元幹部の飯塚幸三被告(90)は、親子2人を死亡させ、9人に重軽傷を負わせた罪に問われている。

飯塚被告は、「車に異常があった」と無罪を主張していて、松永さんは、飯塚被告が見ていると話したブログで、「1審の判決が出たら、もうやめにしませんか」と呼びかけている。

松永拓也さん「(無罪主張や控訴の)権利は尊重していますよ、もちろん。でも、もう1審で十分なんじゃないのかとわたしは思ってしまう」

これ以上、人を恨み続ける道を歩みたくないという松永さんは、飯塚被告にも同じような事故を起こさせないという視点を持ってほしいと訴える。

松永拓也さん「起きてしまった事故というのは、絶対取り戻せない。だけど、未来は変えられるんですよね、今の行動によって。その視点を(被告と)共に持ちたいんですよ」

検察側は、過失を問う車の事故としては最も長い禁錮7年を求刑していて、どのような判決が言い渡されるか注目される。

(FNNプライムオンライン9月1日掲載。元記事はこちら

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