"五輪で機運高まっている”矢先の緊急事態宣言 イベント業界などから落胆の声【宮城発】

地域 社会 東京2020

2021年8月27日からの緊急事態宣言に伴う、宮城県内での対策を見ていく。

飲食店では、酒類・カラオケを提供する店に休業を要請。その他の飲食店には、午後8時までの時短を要請した。
百貨店などの大規模商業施設にも、午後8時までの時短を要請。
イベントは午後9時までで、観客数は「5000人」か、「収容率の半分」のいずれかで少ない方とするよう要請。
宮城県立学校では分散登校やオンライン授業を推奨し、部活動は原則自粛を。
公立の施設には、原則休館を求めている。
このような対策が求められる中、それぞれの業種に携わる人々から落胆の声が上がっている。


地域の憩いの場も休みに

仙台市泉区にあるこちらのカラオケ店では、換気の徹底や、他の人が歌っている間はマスクを着けて声を出さないなど、感染対策をして営業を続けてきた。
しかし今回の緊急事態宣言で、宮城県内のカラオケ店にも休業が要請されたことを受け、8月27日から休業することを決めた。


カラオケみりおん 高橋俊一 店長:
休業要請はものすごく残念


新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて、来店客は2割ほどに減ったというが、店はこれからも「地域の憩いの場」として、営業の再開に向けて準備したいとしている。

カラオケみりおん 高橋俊一さん:
この店はコミュニティの場所。なくなったら困る年配の方が多い。楽しみな場所を提供しているつもりで、再開に向け頑張ります


みんな苦しい…収入が「ゼロ」の月も

一方、影響はイベント業界にも。
この会社では、緊急事態宣言を受け、9月に5日間の日程で決まっていた学会のイベントが中止となった。


エス・キャスト仙台 清水俊弘 代表取締役:
イベントがなければ売り上げはゼロという形になってしまうので、非常に厳しい


この会社では、新型コロナが国内で確認されて以降、約1年半にわたり業績の低下が続き、収入が「ゼロ」の月も。
雇用調整助成金などでしのぐ中、東京オリンピックや仙台七夕の開催により、イベントへの機運が高まっていると感じていた、まさにその時の緊急事態宣言。

エス・キャスト仙台 清水俊弘 代表取締役:
やっとイベントをやって良いような空気感が出てきたところだったので残念


清水さんなど複数のイベント会社は、2020年5月、仙台市に支援を求め、要望書も提出した。
清水さんとともに要望書を提出したイベント会社社長の鈴木さんは、想像以上に長引くコロナで、これ以上の支援の要望には葛藤を抱えていた。


イベントの未来を考える会 鈴木未来 代表:
みんな苦しいですからね…。安易にイベントを再開しましょうとは命より大切なものはないので思わないですけど…落ち着いた時には援助をいただきながらでも、市民の皆様に参加してもらえるようなイベントが出来る場があるだけで、踏ん張りがきくなと…


コロナ禍でも人気のキャンプ場も…

宮城・丸森町の「不動尊公園キャンプ場」。


高橋咲良アナウンサー:
こちらはキャンプサイトです。今日は晴れて暑いですが、木が生い茂っていて涼しく感じられます。平日という事でキャンプをする方はほとんどいませんが、1組、テントを張っている方もみられます

敷地内を「内川」が流れる自然豊かなキャンプ場には、宮城県内各地から多くの人が訪れ、休日には46区画あるキャンプサイト全てが埋まるなど人気を集めている。


不動尊公園キャンプ場 照井政樹 施設長:
今こうした状況で屋内施設や人が密になる娯楽ができない中で、最後の楽しみとしてキャンプ場に足を運ぶお客さんが多いのだと思う


しかし、今回の緊急事態宣言で、宮城県は「公立の施設の原則休館」を求めていて、町が所有するこちらのキャンプ場は対象となる。
丸森町は県の求めに応じて休館とするかどうか、現在検討中だという。

不動尊公園キャンプ場 照井政樹 施設長:
利用者とスタッフの安全第一と考えているので、要請があれば、そちらに従う意向


2019年の東日本台風で大きな被害を受けた不動尊公園キャンプ場だが、復旧作業も進み、2021年の夏休み期間中はすぐに予約が埋まったという。
こうした矢先の緊急事態宣言。


不動尊公園キャンプ場 照井政樹 施設長:
夏休み期間中に緊急事態宣言が出なかったのは、ありがたかった。感染者数が増加しているので、閉めることで多少効果はあると思うが早く収束してほしい


(仙台放送)

(FNNプライムオンライン9月4日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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