入れて待つだけ! お湯が不要なレトルト用の調理家電が人気…温める仕組みを担当者に聞いた

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最近は手軽で美味しく食べられるレトルト食品が増えている。その一方で電子レンジの場合は食品を取り出してラップをする必要があったり湯煎ではお湯を沸かすなど、自炊よりは楽だが、ちょっと面倒だと感じることもあるだろう。

そんな中、もっと手軽にレトルト食品を温めることが出来る商品が登場し、話題となっている。デザイン家電などを展開する株式会社アピックスインターナショナルが8月30日に、先行販売を開始した調理家電「レトルト亭」だ。

レトルト亭
レトルト亭

使い方はレトルト食品のパウチ(袋)を本体挿入口に入れて、ダイヤルを回して時間を設定。「チン」と鳴ったら皿に出して出来上がりだ。トースターのように簡単な手順でレトルト食品を調理することができる。

高さは20センチ、幅25.5センチ、奥行き8センチとコンパクトで使いやすいサイズになっている。シンプルなデザインのためキッチンにもなじみそうだ。

ダイヤルを回して「チン」と鳴ったら完成
ダイヤルを回して「チン」と鳴ったら完成

先行販売はクラウドファンディングサイト「Makuake」で実施しており、応援総額は目標金額50万円を大きく超え、2100万円を突破。(9月6日現在)

Twitterでは「湯煎調理がめちゃくちゃ楽になりそう」「これは独り暮らしの方には革命なのでは」などの声があり、話題となっているのだ。たしかに、お湯を沸かすことすらしなくてよいのであれば、より手軽にレトルト食品を食べることができることだろう。

特殊な低温ヒーターで加熱

しかし気になるのが、レトルト食品を入れるだけで本当に均等に温まるのかということだろう。また、なぜパウチをそのまま入れても大丈夫なのか? アピックスインターナショナルの担当者にお話を伺った。


ーーなぜ作ろうと思った?

新型コロナの蔓延により、店頭からレトルト食品が消えたという報道を見て、現状のレトルト食品に不満は無いかと考えると、お湯を沸かす行為がすごく面倒に感じた事がキッカケでした。


ーーどんな仕組みで温める?

庫内の特殊な低温ヒーター(100℃以下)でパウチを挟み込み、ゆっくり加熱を行います。

特殊な低温ヒーターで加熱
特殊な低温ヒーターで加熱

ーーなぜパウチを直接入れても大丈夫なの?

湯煎や電子レンジ対応樹脂の耐熱温度を超えない低温で直接熱を与える為、パウチが溶ける事なく温めることができます。爆発の危険性もほとんどありません。


ーーどんなものを温めることができる?

通常の銀色のレトルトパウチはもちろん、レンジ対応レトルトやチルドハンバーグのようなビニールタイプのもの可能です。

レトルト亭
レトルト亭

タイマーは「小盛・普通・大盛」の3段階

一般販売予定価格は7,680円。クラウドファンディングでは10月8日までの先行予約で数量限定の割引価格となっているが、現在までに全て支援が終了。発送は2021年11月末までに行うとしている。

レトルト亭にはタイマーが付いているが、よく見ると時間の表記ではなく、小盛・普通・大盛の3段階となっている。その理由などについても聞いてみた。


ーー均等に温まる?

ルーなど、液体に近い状態のものは比較的ムラなく温まりますが、どうしても素材により差が出ることはございます。例えば、カレーの中にある大きなじゃがいもなどは温まるのが遅くなることがございます。


ーータイマーに時間の表示が付いていないのはなぜ?

レトルト亭のサンプルで様々調理を行う際に人それぞれ適温が違う事があり、温めを時間で縛るのではなく、容量を目安として温めていただき、好みの温度を探して欲しいという思いからこのような表記にいたしました。

その中で、容量と時間に関しては以下のような基準を設けさせて頂いております。
・150g=小盛:6〜7分・200g=普通:7〜8分・300g=大盛:8〜9分

レトルト亭
レトルト亭

ーーこだわりは?

こだわりは細身でシンプルな形状です。調理家電は購入後、置き場所に困って最終的には片付けたきり、キッチンに登場しなくなるという事があります。こうしたことを防ぐためにキッチンやリビングに置いても邪魔にならないような形状にいたしました。


ーー開発での苦労は?

中国工場との文化の違いですね。中国では日本のようにレトルト食品を食べる文化がなく、企画を工場に持ち込んだ際にまず「なにこれ?」「なにをするの?」から始まりました。開発途中に新型コロナの影響で中国出張に行けず、細かな伝達ミスや意識の違いが多くなり、開発に時間を要する事がありました。

コンパクトな形状
コンパクトな形状

40代男性からの支持が一番多い

ーー手入れは必要?

汚れや埃などを軽く拭き上げて頂く程度です。特に大きなメンテナンスは必要ございません。


ーー使用上の注意は?

ユーザー様より「冷凍食品に使えますか?」というご質問を頂く事が多いのですが、結露などで漏電や錆の原因になりますので、ご使用しないで頂きたいです。


ーー目標金額を大きく超えていることについてどう思う?

今回とても多くの方にコンセプトに共感して応援購入して頂いているので、企画した私たちとしては大変喜ばしい事と考えております。

その一方、この先皆様の大きな期待を背負う形になりますので、気を引き締めて更なる価値の創造へ動き出さなくてはいけないと思っています。


ーー支援者からどんな声があった?

「こんな商品を待っていました」「素晴らしいアイデア」などたくさんのお褒めの言葉を頂いております。年齢層は40代の男性が一番多くなっており、20〜40代の男性で半分以上を占めます。

40代男性に人気
40代男性に人気

湯煎や電子レンジ対応樹脂の耐熱温度を超えない特殊な低温ヒーターで温めるため、パウチを溶かさずに調理することができるという。

現段階ではクラウドファンディングでの追加はないとのことだが、一般販売は12月上旬ごろを予定しているとのことだ。気になる人はチェックしてほしい。

(FNNプライムオンライン9月6日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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