「抗体カクテル療法」外来患者にも 切り札? 病院長「優れた療法」


新型コロナウイルスに感染した患者の重症化を防ぐ効果が出ている「抗体カクテル療法」について、東京・品川区の昭和大学病院では、外来患者への使用を始めた。
医療逼迫(ひっぱく)の改善が期待される。

9月3日、民間の救急車を降りて昭和大病院に入る50代の女性は、新型コロナに感染し、軽症のため、自宅療養していた。

病室で医師の説明を受けたあと、女性が病院に来た時の服装のままでベッドで横になり、受けるのは抗体カクテル療法。

女性は、およそ1時間で点滴による薬の投与を終えると、しばらく経過観察したあと、そのまま歩いて病院を出て、再び民間の救急車に乗り、帰宅した。

この抗体カクテル療法は、感染者の重症化を防ぎ、9月3日の時点で、都内の医療機関で1,032人に薬が投与され、およそ75%の症状が改善している。

昭和大病院では、入院患者などに限っていた「抗体カクテル療法」を、9月3日から外来患者にも使い始めた。

昭和大学病院・相良博典病院長「軽症の患者さんで、発症から1週間以内の患者さんへの対応になる。中等症、重症化を防ぐという面では、非常に優れた療法かと思う」

昭和大病院は、重症者が増加し、通常医療にも影響が出ている状況。

抗体カクテル療法は、これまで入院患者4人に使用し、効果が出ているため、外来患者への使用で重症患者の減少に期待を寄せているが、外来患者の帰宅後の病状把握が重要になる。

昭和大学病院・相良博典病院長「起こりうる(副反応の)症状等々の、“チェックリスト”をお渡しして、何らか症状があれば、われわれのところにまた連絡していただく」

昭和大学病院では、外来患者への抗体カクテル療法の使用を増やす際、地域のクリニックとも連携して、患者の病状把握に努める方針。

抗体カクテル療法は、基礎疾患を持っている人など重症化リスクがある人が対象で、東京都は、先週末の時点で、およそ120カ所で外来患者への抗体カクテル療法を行うとしていて、病院などの紹介を進めている。

(FNNプライムオンライン9月6日掲載。元記事はこちら

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